「地震予知前提の見直しについて」 追記

国では、10年から100年単位での長期的な地震発生の可能性と、今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率を公表しています。その中で、静岡県から九州の太平洋側に延びる南海トラフで、今後30年以内にM8~9級の巨大地震が発生する確率が「70~80%」に引き上げられました。この発生確率は、政府の地震調査委員会が毎年1月1日現在の発生確率を計算して公表されますが、2014年に発表された「70%程度」から確率が高まりました。...

国では、10年から100年単位での長期的な地震発生の可能性と、今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率を公表しています。その中で、静岡県から九州の太平洋側に延びる南海トラフで、今後30年以内にM8~9級の巨大地震が発生する確率が「70~80%」に引き上げられました。この発生確率は、政府の地震調査委員会が毎年1月1日現在の発生確率を計算して公表されますが、2014年に発表された「70%程度」から確率が高まりました。
今後10年以内の発生確率も、これまでの「20~30%」から「30%程度」に引き上げられました。50年以内の確率は「90%程度、もしくはそれ以上」に据え置かれました。
南海トラフでは、概ね100~150年おきにM8級の海溝型地震が発生してきました。地震は様々なパターンで起きることなどを考慮し、地震調査委員会は平均発生間隔を88.2年と仮定しています。最後の南海トラフ地震は1944年の「昭和東南海地震(M7.9)」と1946年の「昭和南海地震(M8.0)」で、既に70年以上が経過しました。
この30年以内の地震発生確率は、今現在から30年間の期間のことで、30年後ではありません。そのため明日にでも地震が発生することもあり得ます。次の地震が必ず発生し、その発生時期が近付いていることを忘れずに、各自の備えをしてください。

防災科学技術研究所 地震ハザードステーション
  http://www.j-shis.bosai.go.jp/maps-pshm-prob-t30i55



続きを読む

2017年を振り返る

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。2017年の酉年は、善き流れは一層善き流れとして未来へきちんと繋ぎ、結ぶ。そして悪きものは酉年にてすべてを清め、改め、浄化して、明日へと繋ぐことがないようにしっかりと清め改めるという意味を持つ年でした。今回は2017年の自然災害を振り返ってみたいと思います。 1.地 震(1) 日本国内気象庁のまとめによると、2017年に国内で発生した震度1以上の地震は2,025回に...

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

2017年の酉年は、善き流れは一層善き流れとして未来へきちんと繋ぎ、結ぶ。そして悪きものは酉年にてすべてを清め、改め、浄化して、明日へと繋ぐことがないようにしっかりと清め改めるという意味を持つ年でした。

今回は2017年の自然災害を振り返ってみたいと思います。

 

1.地 震

(1) 日本国内

気象庁のまとめによると、2017年に国内で発生した震度1以上の地震は2,025回にのぼりました。熊本地震があった2016年は6,500回を超えたので、その3割ほどになる少ない回数でした。また比較的大きな地震も少なかった一年で、震度4の地震は32回、震度5弱は228日の福島沖、71日の北海道胆振地方、72日の熊本県阿蘇地方、106日の福島県沖の4回、震度5強は620日の豊後水道、625日の長野県南部、711日の鹿児島湾、98日の秋田県内陸部の4回、震度6以上の地震はありませんでした。

地震の規模を示すマグニチュードで見ると、最大のものは59日に宮古島近海を震源としたM6.4106日に福島沖で発生したM6.3921日に三陸沖で発生したM6.3が挙げられます。

昨年で特筆すべき点は、東海地震の事前予知を基本にした防災計画が全面的に見直されたことです。これは地震の事前予測は不可能ということを認めたことになります。なおこの件については、次回に詳述します。

(2) 海 外

比較的静かだった日本国内に対して、海外ではM7を超える地震が12回も発生しました。そのうち2回はM8を超えています。昨年発生した最も大きな地震は、122日の南太平洋ソロモン諸島でのM8.4になります。しかし震源の深さが170kmと深かったため、特に被害はありませんでした。

98日にはメキシコ太平洋側チアパス州沖でM8.2の地震が発生し、102人の方が亡くなりました。そして20日後の919日には、今度はメキシコ中部を震源とするM7.1の地震が発生し、369人の方が亡くなりました。この時には首都のメキシコシティでも建物倒壊などかなりの被害が発生しました。地震の発生が日中だったため、幾つかの小学校が倒壊して、多くの児童が犠牲になりました。またこの919日は、32年前の1985年の同じ日にも1万人近くが亡くなった大地震が発生しており、午前中に各地で避難訓練が行われたその午後にまさかの大地震発生でした。メキシコシティは震源地から約90キロほど離れていますが、元々は湖を埋め立てた土地のため地盤が悪く、多くの建物の倒壊や一部損壊が発生してしまいました。筆者は地震発生2日後にメキシコヘ行きましたが、往復の飛行機で日本の緊急援助隊と一緒になりました。国内ではあまりニュースにも取り上げられませんでしたが、メキシコの空港ではそこに居合わせた一般のメキシコの人々から、救助に来てくれたという感謝の思いの拍手を受けていました。

1113日にはイランとイラクの国境付近でM7.3の地震が発生し、500人近くの方が亡くなりました。この地震が昨年では最も犠牲者が多く出た災害でした。

 

2.火山活動

2017年は環太平洋火山帯での噴火数が、近年では最高のレベルになってきました。同時に33もの火山が噴火していたり、コスタリカでは3つの火山が同時に爆発的噴火を起こしました。以前より噴火が続いているメキシコのポポカテペトル山では、9月の地震の後、その活動が一時的に活発になりました。またインドネシア・バリ島のアグン山では、噴火の兆候が現われて近隣住民が避難してから1ヶ月以上も経過してからの大噴火となりました。一時的に空港が閉鎖されたため、観光客が足止めになったりしましたが、事前避難のため人的な被害はありませんでした。

国内での火山活動は比較的静かでした。日光の男体山が新たに「活火山」に指定されましたが、現在のところ噴気活動は認められません。一方、20119月に噴火した新燃岳が6年ぶりに、201311月に活動が始まった西ノ島が201511月以来、15ヶ月ぶりに活動が再開しました。阿蘇山は20148月以来出されていた噴火警戒レベル2が、レベル1の「活火山であることに留意」に引き下げられました。

 

3.台風などの風水害

日本には毎年数個の台風が上陸しますが、2017年もいままでにはない動きをする台風が発生しました。

72日に発生した台風3号は、九州に上陸して日本列島を横断して行きましたが、台風通過後も福岡県と大分県では豪雨が続き、平成297月九州北部豪雨が発生し、甚大な被害が出ました。7月下旬頃になると熱帯低気圧が多発し、21日から30日の10日間で台風が6個も発生し、7月の台風発生数は8個となり史上最多タイ記録となりました。723日には4個の台風が同時に存在しました。これは1994年以来、23年ぶりのこととなります。

また20日に南鳥島付近で発生した台風5号は、台風として19日間も存在し、これまでで1位タイの長寿台風となりました。台風5号は日本のはるか東の太平洋上で大きな楕円を1周描くような進路をとり、小笠原諸島付近を迷走した後、31日には950hPaまで急速に発達して「非常に強い」台風へと勢力を強めて九州に接近しました。87日には室戸岬付近を通過し、和歌山県に上陸してから日本海側へ抜け、8日に温帯低気圧になりました。

1016日に発生した台風21号は、強風域が半径800km以上、中心付近の最大風速が44m/s以上の「超大型」台風になりました。静岡県掛川市付近に上陸した時の中心気圧は950hPa、最大風速は40m/sでした。「超大型」での日本への上陸は、台風の確実な記録が残る1991年以降初めてのことでした。

9月には大西洋でハリケーン「イルマ」が発生し、ハリケーンの等級として最大の「カテゴリー5」に発達しました。「カテゴリー5」は風速70m/s以上で、多くの建物が破壊され、幹線道路が切断される状態を指します。直撃されたカリブ海の島々では、建物の95%が何らかの被害を受けた島や、ほぼ居住不可能なまでに破壊された島もあり、甚大な被害が発生しました。「イルマ」は大西洋で発達したハリケーンの中で、過去最強のものでした。また直後にはハリケーン「マリア」が発生し、プエルトリコを直撃し、強風と豪雨に伴う「壊滅的」な洪水に襲われました。

 

2018年が始まったばかりの15日、富山県を震源とする地震と茨城沖を震源とする地震が3秒違いで発生し、緊急地震速報が流れるという出来事がありました。これは二つの地震を一つの地震と捉えた結果の誤報でした。また同日の夜中、日付としては翌日になりますが、千葉県北西部を震源とするM4.8の地震が発生し、東京23区や横浜市で震度4が観測されました。

比嘉良丸氏によると、これらの地震は啓示的には震度5強以上が発生し、その動きが関東の内陸部を中心に広がり、その後震度7クラスの地震へと繋がり、最終的には一気に地殻変動へ連鎖連動してゆく流れの地震であると伝えられていたそうです。幸いにも小さな震度で済みましたが、油断出来ない状況が続いているようです。イザという時には自分や家族を守るという強い意識を持ち、物事が起きた際の集合場所の取り決めや連絡方法など、すべての物事に意識を傾けきちんと決めておくことは大切なことになります。

110日には中米・コスタリカのカリブ海で、M7.6の大地震が発生しました。幸いにも津波は観測されず、また震源地が陸地から離れていたので、被害もありませんでした。

また現在夏になる南半球のオーストラリア・シドニーでは、観測史上2番目に高い47.3℃を記録、反対に冬の北半球のアメリカは大寒波に襲われ、ニューヨークのマンハッタンでは25cmもの降雪がありました。12月に大規模な山火事に襲われたカリフォルニアでは、大雨による洪水と土石流に襲われました。

新しい年が始まったばかりで、大地震、洪水、異常高温、寒波などに見舞われています。今年は戌年ですが、過去の戌年を振り返ると19589月の狩野川台風では犠牲者1,269人、都心の1日降水量が371.0mmで、この記録は半世紀以上たった現在でも最高記録です。19707月は関東南部で集中豪雨、19827月は長崎大水害で犠牲者299人、19949月は大阪北部で局地的大雨、そして前回の20067月は九州から本州にかけての記録的大雨で犠牲者30人と、戌年は豪雨災害が多い傾向にあるようです。果たして2018年はどのような一年になるでしょうか。
 


続きを読む

カルデラ噴火について その2

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。 前回は日本にあるカルデラについて紹介しました。今回は、実際にカルデラ噴火が起きたらどうなるか、過去の噴火事例から考えてみたいと思います。 1.超巨大噴火(カルデラ噴火)の発生の仕組み① マグマの蓄積超巨大噴火が発生するためには、地下に大量のマグマが蓄積されている必要があります。マグマ溜りの構造はまだ明らかになっていない場合もありますが、超巨大噴...
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。

前回は日本にあるカルデラについて紹介しました。今回は、実際にカルデラ噴火が起きたらどうなるか、過去の噴火事例から考えてみたいと思います。

 

1.超巨大噴火(カルデラ噴火)の発生の仕組み

① マグマの蓄積

超巨大噴火が発生するためには、地下に大量のマグマが蓄積されている必要があります。マグマ溜りの構造はまだ明らかになっていない場合もありますが、超巨大噴火が発生する場所では、地下10キロメートルほどの所に薄い円盤状に広がっている場合が多いと考えられています。

② 噴火の開始

超巨大噴火を引き起こせるほどのマグマを蓄積した状態となった後、例えばマグマの圧力によって岩盤の弱い所が破壊されてマグマが地表に達するなど、何らかのきっかけによって噴火が始まります。そして複数の火口が出来、これらはマグマ溜りを縁取るような円周上に出来る場合が多いです。

③ 火口が繋がって円周上に

噴火が継続することで火口が拡大し、円周上の火口同士が連結し、ひとつながりの火口となります。火口からは噴煙が激しく噴出し、高度数十キロメートルまで到達します。火砕流が全方位に発生し、周囲を呑み込みます。火口が円周上に繋がって支えを失った岩盤は、陥没を始めます。

④ カルデラを形成

噴火は数時間から数日継続し、終息します。円周上の火口の内側は大きく陥没し、巨大なカルデラが形成されます。カルデラの直径は数十キロメートルにもおよぶことがあります。マグマの供給が続いていれば、マグマの蓄積がまた始まり、数万年から数十万年後には再び超巨大噴火が発生します。

 
 理科ネットワーク 火山噴火シュミレータ

  http://rika-net.com/contents/cp0300a/contents/K241.html

 

2.喜界カルデラ噴火

最も直近の7300年前に噴火した喜界カルデラは、九州最南端、大隅半島佐多岬のさらに南西50キロに位置している25×15キロの規模の海底カルデラで、最深部は水深500mにも達しています。現在ある薩摩硫黄島、新硫黄島、竹島は、喜界カルデラの北縁にあたり、カルデラの北の縁がかろうじて海面に顔を出していた部分です。

この噴火によって発生した火砕流は、海を渡って50km先の鹿児島県南部を埋め尽くしました。火砕流は高温の火山ガスと混合一体化しているため地面との摩擦が少なく、100km/時を超えるスピードで一気に遠くまで流れます。またガス成分が多い場合は比重が小さいため、海面上を滑走することもあります。この時の噴火では、9500年も前から始まっていた独自に発達した日本最古の縄文定住集落が、火砕流により壊滅してしまいました。当時の人々は、沖合に突如湧き上がった巨大なキノコ雲に、「何だろう?」と思う間もなく襲われてしまったことでしょう。

この噴火で降り積もった火山灰は濃いオレンジ色が特徴の「アカホヤ火山灰」と呼ばれ、南九州では50cmを超える厚さの火山灰で覆われました。そして四国や紀伊半島は厚さ20cmを超える灰白色の火山灰で一面を覆われ、遠く離れた関東地方にも厚さ数センチの火山灰を降らせました。西日本の森林は枯れ果て、食料の大半を森林に頼っていた西日本の縄文人は飢餓に陥り、その上、有毒な火山灰による呼吸器障害に見舞われ、数週間のうちに多くが死滅しました。そして喜界カルデラからの超巨大噴火後、南九州では900年あまりもの間、豊かな照葉樹林の森は復活せず、人が住めない無人の地となっていたようです。

カルデラ噴火が研究され始めた現在、喜界カルデラの観測航海が行われました。その結果、高さ600mの巨大な溶岩ドームが海底に形成されており、熱水と共に火山性ガスが噴き出す、現在も活動している活火山ということが判明しました。

 
 産経ニュース  2017. 3.31

  http://www.sankei.com/photo/daily/news/170331/dly1703310015-n1.html

 

3.姶良カルデラ噴火

喜界カルデラ噴火より更に巨大な噴火だったのは、29000年前に噴火した姶良カルデラです。この時の噴火は、現在の桜島火山付近で生じた大規模なプリニー式噴火で始まりました。火山灰は九州で50cm以上、近畿地方や名古屋で20cm以上、関東地方でも10cm以上、東北地方の仙台でも5cm以上降り積もりました。マグマの噴出量は150立方キロで、1991年のフィリピン・ピナツボ火山の噴火5立方キロの30倍以上の規模になります。琵琶湖の貯水量が30立方キロ弱なので、琵琶湖5杯分のマグマが噴出したことになり、ちょっと想像力が追い付きません。

姶良カルデラ周辺には、軽石を含む真っ白な火山灰のシラス台地が発達しています。この台地は崩れやすく、集中豪雨などがあるとしばしば崖崩れ災害を起こします。シラス台地の厚さは100mを超える場合もまれではありません。この台地を生み出したのが、姶良カルデラから噴出した入戸火砕流です。火砕流は鹿児島県全域に広がっています。

神奈川県の丹沢山地では、大量の富士火山起源の黒色の降下スコリア堆積物が見られますが、その中に白色火山灰層が挟まっています。その厚さは13cm余りあり、それほど遠くない火山由来だと思われていました。ところが、その後の研究でこの火山灰層が1000kmあまりも離れた南九州の姶良カルデラ起源であることが判明し、「姶良丹沢火山灰」略して「AT火山灰」と命名されました。AT火山灰は入戸火砕流が噴出した際、成層圏まで噴き上がった巨大なキノコ雲からもたらされたものです。もし現在、当時の規模の火砕流が姶良カルデラから噴出したら、170万人近い鹿児島県の住人のほとんどが“瞬殺”になってしまいます。

 
 みんなの桜島

  http://www.sakurajima.gr.jp/sakurajima/001323.html

 

4.阿蘇カルデラ噴火

この姶良カルデラ噴火より更に巨大な噴火を起こしたのが、阿蘇カルデラです。このカルデラは約27万年前、14万年前、12万年前、9万年前の、4回の巨大噴火によって形成されてきたものです。その中で最大規模の噴火が、阿蘇4噴火と呼ばれる最も新しい噴火です。マグマ噴出総量は約1000立方キロで、阿蘇火山最大の噴火であるのみならず、第四紀と呼ばれる過去約260万年間に日本列島で起こった最大規模の噴火にもなります。

この噴火では2度の大規模な火砕流が発生し、200km以上の距離まで到達し、九州のほぼ全域から山口県、天草諸島に至る広大な範囲が一瞬にして焼き尽くされました。現在の人口でいうと1100万人近い人々が居住する地域が、火砕流によって覆われてしまったことになります。そして火砕流の噴出時には、巨大な噴煙が数万メートルの高さの成層圏にまで到達し、火山灰を降らす噴煙が日本列島全体を覆いました。火山灰の規模は姶良カルデラが噴火した際のAT火山灰を遥かに超えており、津軽海峡を越えて北海道でも15cm以上も降り積もりました。九州から北海道まで、日本列島全体が15cmを超える厚い火山灰で覆われてしまったわけで、完全なる「日本埋没」の規模でした。


  阿蘇火山博物館 阿蘇について

  http://www.asomuse.jp/aboutaso/

   阿蘇火砕流

  http://sakura1.higo.ed.jp/ws/kchigaku/hp/aso/zu/kasai.htm

 

5.もし巨大カルデラ噴火が起きたら

巨大カルデラ噴火は、途轍もないマグマが一気に噴出します。カルデラは北海道と九州に集中していますが、日本列島全体に大きな影響を及ぼすのは九州にあるカルデラが噴火した場合です。火山灰が偏西風で東へ運ばれ、日本列島全体を覆う可能性があるからです。

まず最初のプリニー式噴火によって、九州中部では場所によっては数メートルもの軽石が降り積もって壊滅的な状況に陥ります。そしてクライマックス噴火が始まると巨大な噴煙柱が崩落して火砕流が発生し、全方位へと広がって行きます。数百℃以上の高温の火砕流は全てのものを飲み込み、そして焼き尽くし、発生後2時間以内に700万人の人々が暮らす領域を覆い尽くしてしまいます。

九州が焼き尽くされた後、中国・四国一帯では大量の火山灰が降り注ぎます。そして降灰域はどんどん東へ広がり、噴火開始の翌日には近畿地方へ達します。大阪では火山灰の厚さは50cmを超え、木造家屋の半数近くは倒壊します。その後、首都圏でも20cm、青森でも10cmもの火山灰が積もり、北海道東部と沖縄を除く全国のライフラインは完全に停止します。


火山灰による影響

① 交 通 

 道 路:5cm以上で通行不能

 鉄 道:10cm以上で通行不能

 航 空:0.5cm以上で空港閉鎖

② ライフライン

 電 力:1cm以上で供給不能(停電)

 水 道:1cm以上で供給不能(断水)

③ 農 林

 農作物:2cm以上で収穫不能、10cmで回復に数十年

 森 林:1cm50%被害、10cmで破滅的被害

④ 生 活

 健 康:1cm以上で呼吸器障害

 家 屋:50cm(降雨時は30cm)30%以上全壊


巨大カルデラ噴火の発生による直接的な被害者は、火砕流と降灰合わせて1000万人程度と考えられます。しかし水道は給水不能、発電も不可能、国内ほぼ全ての交通網はストップし、生活不能に陥った人達に対する救援・復旧活動も絶望的になります。救援活動が殆ど不可能な状態では、1億人以上が命を落とすこともあり得ます。

 
 YAHOO
ニュース 巨大カルデラ噴火 神戸大学教授・巽 好幸

  https://news.yahoo.co.jp/byline/tatsumiyoshiyuki/20170511-00070808/


 
2014年に鹿児島県の川内原発の再稼働が決定した際、原子力規制委員会の委員長は、川内原発の安全性レベルについて「世界最高レベル」と評価しました。噴火についても事前に予測ができるため、燃料棒の取り出しが出来るから安全とも述べています。また噴火した際の火砕流も原発を避けるという不可解な予測になっていました。それに対して火山学者は「噴火の予測は不可能」と強く主張しています。このような背景で稼働再開になりましたが、実はこの時「もしカルデラ噴火が起きたら12000万人が亡くなるので、燃料棒を取り出していようがいまいが関係ない」という発言も委員長からありました・・・。

 
 日本火山の会 画像でたどる死都日本

  http://www.kazan-net.jp/shitowww/index.html







続きを読む

カルデラ噴火について その1

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。現在、比嘉良丸氏に伝えられている啓示で、10月末までに起きる可能性のある自然災害についての話がありました。その中で最悪の出来事は、北海道の屈斜路カルデラや九州の薩摩硫黄島の大噴火、もしここが動くとM11クラスの大災害であり、生命の絶滅になると伝えられました。今回は屈斜路カルデラや薩摩硫黄島がある鬼界カルデラ、このカルデラが噴火することによる超巨大噴火に...
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
現在、比嘉良丸氏に伝えられている啓示で、10月末までに起きる可能性のある自然災害についての話がありました。その中で最悪の出来事は、北海道の屈斜路カルデラや九州の薩摩硫黄島の大噴火、もしここが動くとM11クラスの大災害であり、生命の絶滅になると伝えられました。今回は屈斜路カルデラや薩摩硫黄島がある鬼界カルデラ、このカルデラが噴火することによる超巨大噴火について書きたいと思います。

1.火山噴火の大きさ
地震のエネルギーを示すものにマグニチュード(M)という指標がありますが、火山噴火も同様に火山爆発指数(VEI)というものがあります。これは火山そのものの大きさではなく、爆発規模の大きさを示す区分になります。噴出物の量で区分され、0~8までの段階に分けられており、VEIの値が1上がるごとに噴出物の量は10倍になります。
ウィキペディア 火山爆発指数

この分類によると、1707年の富士山の宝永噴火はVEI5の巨大噴火、969年の白頭山(長白山)噴火はVEI6、9万年前の阿蘇カルデラ噴火、約2万年前の姶良カルデラ噴火、7300年前の鬼界カルデラ噴火は超巨大噴火のVEI7に分類されています。
一方、群馬大学の早川由紀夫氏は、噴火マグニチュードという指標を提唱しています。これは噴出したマグマの総量を重量で表して、その対数で噴火規模を表現したものですが、専門家にとっては扱いやすい数字の表現ですが、一般向けに使うのは難しいようです。VEI7に分類された鬼界カルデラ噴火はM8.1、姶良カルデラ噴火はM8.3、阿蘇カルデラ噴火はM8.4に分類されています。最近ではM7以上のものを、巨大カルデラ噴火と呼ぶことが多いようです。
早川由紀夫 噴火データベース
  http://www.hayakawayukio.jp/database/index.php?kind=2k&mode=


2.カルデラとは
「カルデラ」という言葉は、スペイン語の「大釜」という言葉に由来し、火山活動で生じた大きな凹地のことを表し、日本ではその直径が2km以上の大きさのものを「カルデラ」と呼んでいます。大型カルデラは、大量のマグマが一度に噴出したことで地下のマグマ溜りに空洞が生じ、そのためにマグマ溜りの天井部分が崩壊して、直上の地表部分が大規模に陥没するために形成されます。
カルデラ噴火の起き方

3.11以降、富士山の噴火が懸念されています。この富士山を始めとして、噴火活動が活発な桜島や、2014年に突然噴火した御嶽山など、日本には多くの火山があります。これらの火山の噴火は「山体噴火」と呼ばれます。そして噴火の間隔も比較的短く、300年噴火していない富士山も、江戸時代に噴火した時の瓦版や見聞録等の資料も残されています。それに対して「カルデラ噴火」というのは噴火の間隔が非常に長く、前回噴火したのが何万年も前になり、地質を調べることにより噴火の痕跡がわかるというものです。そのため噴火の確率も1万年に1回になり、もし噴火が発生したら1億人近くが命を落とすと言われても、ピンと来ないのが現実です。火山学者も巨大カルデラの存在はわかっていますが、あまり研究されてはいませんでした。
しかし、石黒耀・著『死都日本』という小説が2002年に出版されてから、カルデラ噴火が注目されるようになってきました。九州の霧島火山の下には30万年前以上に活動した加久藤カルデラや小林カルデラがありますが、この小説は霧島火山がついに「超巨大噴火」を起こしたというものです。避難勧告地域は、北は熊本県の人吉市、南は鹿児島市、東は宮崎県都城市、西は鹿児島県菱刈町にわたる、大阪府に匹敵する1800平方キロの面積、住民人口は110万人にも及ぶものでした。そして霧島火山が大噴火した1時間余り後には、これらの地域は全て火砕流に呑み込まれてしまいます。そして成層圏まで到達した噴煙により、日本列島の主要部分が火山灰の下に隠れてしまい・・・詳しくは同書をご一読下さい。なお「破局噴火」という言葉は、この小説で作られた言葉です。

3.日本列島にあるカルデラ
巨大カルデラを形成する「超巨大噴火」は、数万年から数十万年といったきわめて長い間隔をおいて噴火を繰り返します。巨大なカルデラが存在するということは、はるか大昔に、そこから数百万立方キロにも及ぶ大量のマグマが噴出して、地下空洞が出来たことを意味しています。過去12万年の間に、M7以上の巨大カルデラ噴火が少なくとも10回は発生したことが確認されています。
日本列島には北海道から東北地方北部にかけてと九州地方に集中してカルデラが存在します。
① 摩周カルデラ
摩周火山は屈斜路カルデラの東壁上に1万数千年前以降に形成され、7000年前に大規模な噴火を起こし、約6×8キロの現在の摩周カルデラが生じました。摩周カルデラの東壁上には、カムイヌプリ火山が噴出しています。
② 屈斜路カルデラ
屈斜路カルデラは28×20キロの大きさを持つほぼ円形のカルデラで、日本列島最大のカルデラです。4万年前(M7.0)及び11万7千年前(M7.4)の2回の巨大噴火で現在の地形が出来上がりましたが、その火山活動の始まりは約34万年前に遡ります。環状に分布する中央火口丘には、活発な噴気活動を続けるアトサヌプリ火山と中島火山があり、特徴的な形状になっています。
③ 支笏カルデラ
支笏カルデラは、直径12キロほどの大きさで、今から6万年前と4万1千年前(M7超え)の噴火によって形成されました。カルデラ内には、北西部に恵庭火山、南東部に風不死火山と樽前火山があります。支笏カルデラは北海道の中心地である札幌からわずか40キロの場所に位置しています。もし4万年前と同じ規模の超巨大噴火を起こした場合は、苫小牧、千歳、恵庭、北広島、札幌などの諸都市が火砕流によって壊滅することになり、その被害は人口にして230万人にも及びます。
④ 洞爺カルデラ
洞爺カルデラは直径約10キロのほぼ円形をしたカルデラで、約11万年前に大規模な噴火(M7.4)が起こり、火山灰が東北・北海道のほぼ全域を覆いました。およそ5万年前と2万年前にカルデラの中央に溶岩ドームが作られ、現在は中島火山と呼ばれています。また1万年前には南西壁に有珠火山が誕生しました。有珠火山は日本列島で最も活動的な活火山の一つで、江戸時代以降も頻繁に噴火を繰り返しており、最近は2000年の噴火が記憶に新しいところとなっています。
気象庁 北海道の活火山
⑤ 十和田カルデラ
十和田カルデラは青森県と秋田県の県境に位置しています。十和田カルデラは二重式のカルデラで、直径9キロのカルデラに中央火口丘である五色岩火山があり、さらにその中央部に直径3キロほどの中ノ湖カルデラがあります。これまで激しい噴火を繰り返して来ており、最新の噴火は10世紀初めの平安時代中期に起きました。噴火の総噴出量は約7立方キロであり、最近1100年間の日本列島では最も大きな噴火でした。この規模の噴火が現在起これば、秋田県北部や青森県東部を中心に、相当な被害が生じるものと思われます。
気象庁 十和田
⑥ 阿蘇カルデラ
阿蘇カルデラは18×25キロのカルデラで、九州にあるカルデラの中で最大のものになります。約27万年前、14万年前、12万年前、9万年前の、4回の巨大噴火によって形成されてきたものです。その中で最大規模の噴火が、M8.4の阿蘇4噴火と呼ばれる最も新しい噴火です。この時の噴火の火山灰は日本列島全域を覆い、北海道でも15cm余りも降り積もりました。現在、阿蘇カルデラ内には、5万人近い人々が生活しています。
気象庁 阿蘇山
⑦ 姶良カルデラ
2万9千年前に超巨大噴火を起こした姶良カルデラは、24×20キロの大きさで鹿児島の錦江湾の最奥部を構成しています。この時の噴火での火山灰は、関東地方の丹沢でも発見されています。ここは現在もマグマが溜まり続けている活動中のカルデラで、そのマグマは桜島火山に供給され、活発な噴火を繰り返しています。
気象庁 桜島
⑧ 鬼界カルデラ
九州最南端、大隅半島佐多岬のさらに南西50キロに位置する鬼界カルデラは、25×15キロの規模の海底カルデラで、最深部は水深500mにも達しています。北西縁部には薩摩硫黄島、新硫黄島、竹島があり、活発な火山活動を続けています。このカルデラは約15万年前と9万2千年前、そして7300年前に噴火しています。特に7300年前のアカホヤ噴火と呼ばれる超巨大海底噴火では、南九州の縄文人が全滅しました。この時の火山灰は東北地方にまで達し、海上を走った火砕流は九州南部を直撃しました。
気象庁 薩摩硫黄島
巨大カルデラ噴火と通常の火山噴火の違いは、その規模にあります。M7以上の巨大カルデラ噴火では、琵琶湖1.5杯分ものマグマを一気に吹き出し、その噴煙は数十kmにまで達し、数百km離れた所にまで火山灰をもたらすこともあります。また成層圏を漂う火山灰や、火山ガスに含まれる硫酸エアロゾルが太陽光を遮り、「火山の冬」と呼ばれ地球全体が寒冷化することもあります。ひとたび巨大カルデラ噴火が起これば、日本という国が存在しなくなるだけではなく、地球全体へその影響が及びます。
次回は、実際にカルデラ噴火が発生したらどうなるか、そして現在の状況を紹介したいと思います。






続きを読む

平成29年7月九州北部豪雨について

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。7月5日に福岡県朝倉市と大分県日田市を中心に、豪雨災害が発生しました。被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。今回は、この豪雨災害について取り上げたいと思います。1.豪雨の経緯7月4日まで北陸付近にあった梅雨前線が西日本付近に南下、5日朝方島根県西部で発達した積乱雲が帯状に連なる「線状降水帯」が発生し、記録的な降水となりました。島根県浜田市...
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
7月5日に福岡県朝倉市と大分県日田市を中心に、豪雨災害が発生しました。被害に遭われた方々には、心よりお見舞い申し上げます。今回は、この豪雨災害について取り上げたいと思います。

1.豪雨の経緯
7月4日まで北陸付近にあった梅雨前線が西日本付近に南下、5日朝方島根県西部で発達した積乱雲が帯状に連なる「線状降水帯」が発生し、記録的な降水となりました。島根県浜田市、益田市、邑南町、津和野町に大雨特別警報が発表されました。
この前線が同日昼頃までに、九州の北側まで南下。そこに南西の東シナ海から暖かく湿った空気が流れ込み、この空気が脊振山地の南北を回り込むようにして動き、山地の東端でぶつかって上昇、大雨を降らせる積乱雲が次々に発生しました。雨の元になる水蒸気量は海面水温に左右されますが、7月に入り海面水温が平年より1~2度高くなっていたことも被害を拡大させました。
特に被害が大きかった福岡県朝倉市では、次々にできた線状降水帯が長時間同じ場所に停滞し、局所的な大雨になりました。長さ数十キロ、幅10キロ未満の線状降水帯が4つも発生し、長時間維持されただけでなく、一つ一つの積乱雲が非常に活動的でした。
朝倉市では1時間雨量が130mm近くに達しました。6日午前までに降った24時間雨量も、平年の7月の月間雨量を上回る約540mmで、観測史上1位を更新しました。大分県日田市でも24時間雨量が370mmとなり、観測史上1位を更新しました。人は80nnを超える雨量で、圧迫感や恐怖感を覚えます。想像を絶する猛烈な雨が、長時間降ったことがうかがえます。
茨城新聞 防災科学技術研究所ゲリラ豪雨再現実験
  https://www.youtube.com/watch?v=7FrQ7-wk5P4

2.気象庁や自治体の対応
今回大きな被害を受けた九州北部は、2012年にも「九州北部豪雨」で被災しています。5年前にも大きな被害を受けた朝倉市では、災害時の対応を定めたマニュアルに従い、雨脚が強まった5日午後2時26分に災害対策本部を設置し、市全域に避難勧告を発令しました。観測史上最大の1時間雨量129.5mmを記録した同3時半頃には、避難勧告を避難指示に順次切り替えました。その後も避難所の受け入れ準備を進めましたが、雨の勢いが想定を上回り、全域に避難指示を出したのは気象庁が同5時51分に大雨特別警報を出した後の同7時10分でした。市の対応はマニュアル通りに行われましたが、人的被害は防げませんでした。
大分県日田市では、雨量や河川水位のデータなどを基に避難指示を出すかどうかを判断。同7時55分の大雨特別警報までに、全世帯の約3割に避難指示を出しました。それでも川の氾濫などで複数の集落が孤立。雨量や川の増水の速さが予想を上回ったためで、避難の呼びかけのタイミングが重要になりました。
「数十年に一度の重大な災害」の恐れがある場合に気象庁が発表する大雨特別警報が福岡県と大分県に出されたのは、既に大雨のピークを過ぎた後のことでした。朝倉市に特別警報が出たのは、1時間当たり最大雨量が記録されてから2時間以上経過した時で、すでに雨脚はやや弱まっていました。大分県日田市も同様で、1時間雨量が最大となった1時間以上後のことでした。
気象庁の主任予報官は、特別警報の目安となる「数十年に一度の重大な災害」にあたるか判断が難しかったと説明しています。今回、雨を降らせた「線状降水帯」は予測するのが難しく、空振りも懸念されたとのことです。大雨警報は出していましたが、特別警報を出した時には結果的に雨のピークが過ぎていました。
*豪雨に対しての対応
午前11時 4分  大分県日田市に大雨警報を発表
午後
 1時14分  福岡県朝倉市に大雨警報を発表
   2時26分  朝倉市が災害対策本部を設置
   3時26分  日田市が災害対策本部を設置
   3時38分  朝倉市で129.5mmの1時間雨量を記録
   5時51分  朝倉市に大雨特別警報を発表
   6時44分  日田市で87.5mmの1時間雨量を記録
   6時45分  日田市が一部地区に避難指示
   7時10分  朝倉市が全域に避難指示
   7時55分  日田市に大雨特別警報を発表
気象庁 特別警報発表基準
  http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/tokubetsu-keiho/kizyun.html

3.今回の災害で考えるべきこと
(1) 避難のタイミング
地震と異なり大雨の場合は事前にある程度の予測が可能ですが、最近の水害では雨が短時間に集中して降ることが多く、避難の迅速な呼びかけが課題となっています。今回も朝倉市では全域に避難指示が出たのは、雨のピークを過ぎた後でした。
住民は避難指示・勧告だけに頼らず、主体的に避難を判断することが大切です。特に増水の恐れがある川の近くに住んでいる住民は早目の避難を心掛けるなど、家屋の立地条件や家族構成なども考慮して行動することが求められます。また今回は避難指示が出たのが夜7時を過ぎており、暗い中での避難は危険が伴います。暗いために動けずに自宅にとどまり、被害に遭われた方もいらっしゃいました。
(2) 避難場所
今回の豪雨で最大規模の土砂崩れが発生した日田市の小野地区の斜面は、「土砂災害危険箇所」の指定区域外でした。これは国が定めた斜面の傾斜や高さ、民家などの基準に基づいて都道府県が調査・公表し、市町村のハザードマップにも反映されます。しかし土砂崩れが起きた地域は、市のハザードマップの危険箇所に挟まれた空白域でした。そのため付近を見回り中だった消防団員が巻き込まれてしまいました。斜面の近くに住む人は、危険箇所の区域外でも土砂崩れの危険があると認識し、早目の避難行動をとることが大切になります。
逆に早目の避難を行った住民が、避難所の指定ではない市の施設に集まり、そのまま避難所になった建物がありました。しかし河川の氾濫により、その地域は孤立してしまいました。早目早目に行動しても時として厳しい状況がありますが、命を守ることは出来ました。
(3) 連絡手段の欠如
大雨による電線の切断、落雷による停電等により、防災無線が使えなくなっていた地域がありました。またラジオの電波も入らない地域もあり、状況が全く把握できない住民の方々もおられました。
河川の整備等のハード面の対策も大切ですが、今後は連絡手段をどうするかなどの新たな課題も浮かび上がってきています。

九州北部豪雨災害から二週間が経過しました。亡くなられた方が34人、未だに行方が分からない方が7人いらっしゃいます。避難所に身を寄せておられる方は、福岡・大分両県で882人になります。仮設住宅の建設も始まりましたが、日常生活を取り戻すにはまだまだ時間がかかります。この地域は2012年にも大きな豪雨災害を受けたのをもとに対策に取り組んできましたが、それでも人的被害が出てしまいました。
自然の動きは人間の想像を超えます。想定外の被害を招かないための対策を行うことは、実際には不可能です。線状降水帯は6~8月に発生しやすく、九州以外の地域でも急な大雨に見舞われる恐れがあります。各自がイザという時の意識を持ち普段から備えておくことが、命を守ることにつながります。
日本気象協会 朝倉市現地調査
  https://tokusuru-bosai.jp/try/try06.html









続きを読む

カレンダー

プルダウン 降順 昇順 年別

01月 | 2018年02月 | 03月
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 - - -


検索フォーム

キーワードでブログ内を検索できます

関連サイト

こころのかけはし 自然災害対策チーム

↓クリックで関連サイトへ icon3 icon13
icon4

itiran

QRコード

QR