活断層について

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。2016年、いよいよ新しい年が始まりました。旧年中は皆様の誠・真心からのご支援により、比嘉良丸氏・りか氏が御神事を行うことができました。どうかこの新しい一年も、誠・真心からのご支援をよろしくお願い致します。さて、1月になると思い出されるのが、1995年1月17日5時46分に淡路島北部・明石海峡を震源として発生したM7.3の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)です。震源地...
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
2016年、いよいよ新しい年が始まりました。旧年中は皆様の誠・真心からのご支援により、比嘉良丸氏・りか氏が御神事を行うことができました。どうかこの新しい一年も、誠・真心からのご支援をよろしくお願い致します。

さて、1月になると思い出されるのが、1995年1月17日5時46分に淡路島北部・明石海峡を震源として発生したM7.3の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)です。震源地は淡路島北部・明石海峡で、近代的な大都市で発生した初めての直下型地震でした。神戸市と淡路島の北淡町で震度7が初めて適用され、福島県から鹿児島県まで震度1以上が観測されました。淡路島から神戸、西宮にかけては無数の活断層が走っており、淡路島北部では野島断層に新たなずれが生じたことが確認されました。現在ここは「野島断層保存館」として、地表に現れた断層を見ることができます。また断層の真横にあった民家がメモリアルハウスとして残されており、中の様子を見ることができます。
野島断層保存館 http://www.nojima-danso.co.jp/nojimafaultpreservationmuseum.php
この地震では死者6,434名、行方不明者3名、負傷者43,792名、亡くなられた方の約80%が倒壊した木造家屋や倒れた家具の下敷きによる圧死でした。また山陽新幹線の高架橋等の倒壊・落橋、阪神高速道路の高架の崩落、地下鉄・大開駅の崩壊、鉄筋コンクリートビルの中層階の破壊など、多くの被害が生じました。神戸市長田区で発生した火災では、7000棟近い建物が焼失しました。このような被害をもたらしたものが、神戸市直下を走っている活断層でした。今回はこの「活断層」について、書いてみたいと思います。

1.地震の種類
地球の表面は「プレート」と呼ばれる板のような岩の層で覆われていますが、日本は海のプレートである太平洋プレート・フィリピン海プレート、陸のプレートである北米プレート・ユーラシアプレートという4つのプレートが接する境界に位置しています。海のプレートは陸のプレートの下に1年間に数cmから10cm程度のゆっくりしたスピードで沈み込んでいきますが、引きずり込まれた陸のプレート先端部にひずみが溜まり、100~200年ぐらい経つとひずみの蓄積に限界が来て、陸のプレート先端部が跳ね返ります。この衝撃で起きるのが2011年の東北地方太平洋沖地震のような「海溝型地震」です。また沈み込む海のプレート内部で発生するのが「プレート内地震」です。
日本列島はプレートの移動により圧縮され、その押し合う力により陸のプレート内の岩の層が壊れてずれることにより、「内陸型地震」が発生します。この地震は地下5~20kmぐらいの浅い所で起こるため「直下型地震」とも呼ばれ、非常に大きな被害をもたらします。この「内陸型地震」を起こす原因となるのが「活断層」です。

2.活断層とは
日本の地形図を見ると、沢山の線が走っています。この線が「断層」で、日本には約2000もの断層が存在していると考えられています。このうち新生代第四紀(約200万年前)から現在までの間に繰り返し活動し、将来も活動すると推定される断層を「活断層」と定義しています。ただし断層は地上に見えるものだけではなく、地下には存在していても地表には見えていないものもあります。このような断層は「伏在断層」と呼ばれ、特に活断層の近くにある伏在断層は、活断層と同様に活動する可能性があると考えられています。
2011年4月11日に福島県で発生したM7.0、最大震度6弱の地震も、それまでは活断層と思われていなかった断層が東北地方太平洋沖地震の影響を受けた結果、動いたものでした。
阪神・淡路大震災をきっかけに、活断層の中でもそれが大地震を起こした場合に社会に与える影響を踏まえ、今後も重点的に調査観測する必要のある主要な98の断層を選定し、調査が続けられています。
主要活断層リスト  http://j-jis.com/danso/

3.活断層の区分
① 断層の種類
断層は、ずれる方向によって「正断層」「逆断層」「横ずれ断層」に分類されます
・正断層:傾斜した断層面に沿って上盤(断層面より上側の地盤)が「ずり下がった」もの
     引っ張る力が加わっている
・逆断層:傾斜した断層面に沿って上盤(断層面より上側の地盤)が「ずり上がった」もの
     押し合う力が加わっている
・横ずれ断層:相対的な水平方向の変位で、断層線をまたいだ状態で、右手を後ろへ引いた方向にずれるのが右横ずれ断層、左手を後ろへ引いた方向にずれるのが左横ずれ断層と区別される
② 確実度
活断層であるとみなされる確からしさを「確実度」と呼び、確実度の高い方から確実度Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの3段階に区分しています。
確実度Ⅰ:活断層であることが確実なもの
確実度Ⅱ:活断層であると推定されるもので、位置・ずれの向き共に推定できるが、確実度Ⅰと判定できる決定的な資料に欠けるもの
確実度Ⅲ:活断層の可能性があるが、ずれの向きが不明確なもの。また川や海など他の原因による浸食作用で、線上の模様が形成された疑いが残るもの
③ 活動度
日本の活断層は、一瞬大きく動いて地震を発生させたのち、次の地震まで動くことが少ないのが特徴です。そのため特に調査をしないとその存在がわかりません。活断層はほぼ定期的に同じ様な規模で動くと考えられており、長期間のずれの量をその期間の年数で割った値でその活断層が活発に動いているかどうかを判断し、A級からC級までの3段階で表します。

4.直下型地震の特徴
① 揺れ方
地震には「縦揺れ」と「横揺れ」の2種類の揺れ方があります。このうち活断層が動いたことによって起きる直下型地震は縦揺れで、いきなりドン!とくる揺れ方です。特徴としては「下から突き上げるような縦揺れ」「最初から大きな縦揺れ」「ドーンという音」といったものがあり、大型テレビさえも吹っ飛ぶことがあります。そのため「転倒防止器具を設置しても意味がない」という声もありますが、ドン(揺れ)→バタン(家具が倒れる)を一瞬でも遅らせる効果があり、その一瞬の間で自分の位置を変えたため、ぎりぎりで家具の下敷きにならず助かったという例も数多くあります。やはり家具や冷蔵庫などが倒れないように、しっかりと固定しておくことは重要になります。
なお直下型地震は震源から地上までの距離が短いため、緊急地震速報は間に合いません。そのため何の前触れもなく、いきなり激しい揺れが来ることになります。
② 地震による被害
直下型地震は、被害の範囲が比較的狭いのが特徴です。道路1本を隔てて、被害の程度が異なるという場合もあります。
また揺れている時間自体は短いですが、直下で発生するためマグニチュードが小さくても、被害が出る場合があります。2016年1月11日に青森県三八上北地方を震源とするM4.6の地震では、マグニチュードは4クラスでしたが、震度5弱が観測されました。この時は幸いにもケガ人は出ませんでしたが、震源が近いために被害が大きくなってしまう場合があります。
③ 地震に対する備え
直下型地震は突然被害が発生するため、万全の対策をたてるのは困難です。しかし自宅の耐震基準を確認したり、家具の固定、高い場所に重いものを置かない等、日頃からの準備が役立ちます。これは横揺れの場合も同様です。
また地震の被害が大きい場合は、すぐに救援の手が入れないこともあります。そのためにも最低1週間分の個人の備蓄を準備しておきましょう。これも「家が潰れたらしょうがない」という声がありますが、掘り出せる場合は確実にそこに物資があることになります。一軒家の場合は自宅外にコンテナに入れて置いておく、車のトランクに入れる等、何ヶ所かに分けて準備することも役立ちます。
地震が発生した際は、屋内でしたらすぐに頑丈な机の下などに避難するのが最良の対応です。周囲に隠れるものがない場合には、ダンゴムシのように体を丸めてとにかく頭を守りましょう。屋外にいた場合は、ビルの近くから離れて歩道の真ん中など広い場所に出て、身体を低くして頭を守りましょう。

5.今後の地震の可能性
重点的に調査観測する必要のある主要な98の断層の内、その最大のものが関東から九州へ、西南日本を縦断する「中央構造線」になります。過去には、愛媛県内でM7.0の慶長伊予地震が発生した3日後に、豊予海峡を挟んだ対岸の大分県でM7.0-7.8の慶長豊後地震、そしてさらにその翌日には京都でM7.0-7.1の慶長伏見地震が誘発されるなど、連動した地震活動がありました。
次に心配されるのが「糸魚川静岡構造線」で、新潟県糸魚川市から諏訪湖を通り静岡市駿河区付近へ至る大断層線で、地質境界にもなっています。ここは日本の活断層の中でも最も活動的な断層帯の一つとされ、4つの区間に分けられています。2015年11月22日には北部の神城断層が動き、M6.8、震度6弱の地震が発生しました。
ほかにも中央構造線や糸魚川静岡構造線にかかる地域を震源として、近年、規模が小さい地震が少しずつ発生し始めました。また原子力発電所施設の下にも活断層が走っており、調査が行われて以下のように判定されました。
・美浜原発:活動した証拠がなく可能性は低い
・志賀原発:活断層の可能性を否定できない
・敦賀原発:活断層と認定される
      活断層直上ではない原発の稼働申請が行われている
・もんじゅ建屋下:活断層の可能性は低い
・東通原発:一部は活断層と認定

東京や大阪などの大都市の地下にも、注目される活断層が存在しており、いつ活動するかわかりません。最近は震度5弱の地震が、3日と開けずに発生しています。突然揺れに襲われるのは恐怖感が高まりますが、日頃からの対策を行って、イザという時に備えておきたいと思います。


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