地震に伴う事柄について

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。2016年も新年早々、青森や北海道で震度5弱を観測する地震が発生しました。2月5日早朝には、神奈川県と東京で震度4を観測する地震があり、翌日6日には台湾南部でM6.4の直下型地震が発生し、建物倒壊などの被害が出ています。活動期に入ったと言われている地震ですが、今回から何回かに分けて地震についての記事を掲載していきたいと思います。はじめに日本は海のプレートである...
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
2016年も新年早々、青森や北海道で震度5弱を観測する地震が発生しました。2月5日早朝には、神奈川県と東京で震度4を観測する地震があり、翌日6日には台湾南部でM6.4の直下型地震が発生し、建物倒壊などの被害が出ています。活動期に入ったと言われている地震ですが、今回から何回かに分けて地震についての記事を掲載していきたいと思います。

はじめに
日本は海のプレートである太平洋プレートとフィリピン海プレート、陸のプレートである北米プレートとユーラシアプレートという4つのプレートが接する境界に位置しています。この4つのプレートが微妙なバランスをとっていましたが、2011年の地震によりそのバランスが崩れ、大型の地震が発生するようになりました。それ以前は震度5の地震は年に数回ぐらいでしたが、3.11以降から現在までの約5年間で震度6強が4回、震度6弱が6回、震度5強が33回、震度5弱が実に75回と、震度5クラスの地震が当たり前のようになってきました。日本の建物では震度5クラスの地震では被害が出ることは殆どなく、私達も揺れに慣れてしまった感があります。しかし、今後発生が予測されている地震は、M7クラスの直下型やM8ないしM9クラスの海溝型地震と、とんでもない被害を及ぼします。今回はこの地震本体ではなく、それによって引き起こされる事柄について紹介します。

1.津波
震源地が海域で、M7.0以上の地震の場合、かなりの確率で津波が発生します。津波の高さはマグニチュードの大きさ、震源の深さ、陸地からの距離等により異なります。その恐ろしさはスマトラ沖地震、東北地方太平洋沖地震で目の当たりにしました。
津波警報は気象庁から発表されますが、予想される高さが1m超3m以下の場合は、予想される津波の高さは「3m」と発表されます。ただしM8を超える巨大地震の場合は、正確な地震規模が判明するまでは「高い」と表現されます。以前は津波警報での予想される津波の高さは「1m」「2m」と区分されていましたが、東北地方太平洋沖地震を受けて、2013年3月に改定され「3m」になりました。M8を超える巨大地震の場合は、正確な地震の規模が分かるまでは「巨大」と表記されます。
気象庁 http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/joho/tsunamiinfo.html
津波からの避難は、「横ではなく縦の避難」とにかく高い場所へ逃げることです。その際に気を付けるべき点は、予想高さが5mだった場合、5m以上あるからと例えば8mの高さの場所へ避難すれば安全という訳ではありません。引き波と押し波が一緒になり高くなる、また湾の入り口が狭いと波が高くなるので、予想高さの倍以上になる可能性があります。避難する場所は高ければ高いほど良く、目安としては建物の10階以上と考えて下さい。また津波の発生は、必ずしも引き波からではありません。いきなり高い波が押し寄せることもあるので、とにかく強い揺れがあったら高い場所へ避難することを心がけましょう。
最近は海岸沿いなど、すぐに避難できる高い場所がない地域では、近くにあるマンションやオフィスビルが「津波避難ビル」に指定されている所もあります。海の近くに住んでいる方はもちろん、遊びに行かれる方は、避難場所を示す案内板や標識を確認しておきましょう。
参考:東京海上日動ホームページ
http://www.tokiomarine-nichido.co.jp/world/egao/taio/tsunami/mechanism.html

2.火災
大地震の後には火災の発生が考えられます。阪神淡路大震災では大規模な火災が発生しましたが、特に「通電火災」と言って、地震後の停電が復旧した際に火災が発生するものです。大きな揺れで部屋の中は滅茶苦茶になっており、電気ストーブの近くに可燃性の物が転がっていたりします。そこに通電すると火災発生の原因になります。実は阪神淡路大震災の火災原因の多くが、この通電火災でした。これを防ぐためには、避難する際に必ずブレーカーを落とすことです。普段からセットしておくだけで危険を防ぐ、震災時ブレーカー自動遮断装置という便利な商品もあります。
通電火災防止装置  http://www.bbk-nip.jp/swich/swich.htm
もし火災が起きたら、初期消火を試みましょう。大震災では消防車は来られません。出来る限り炎が小さなうちに、自分達で消火をすることが大規模火災を防ぐことに繋がります。そして大規模火災で怖いのが「火災旋風」という現象です。炎の竜巻を想像していただくと分かり易いと思いますが、個々に発生した火災が空気(酸素)を消費して、火災の発生していない周囲から空気を取り込むことにより、局地的な上昇気流が発生します。燃焼している中心部分から熱せられた空気が上層へ吐き出され、それが炎を伴った旋風になります。更にこれが空気のある方へ移動していき、被害が拡大していきます。火災旋風の内部は秒速数百メートル以上に達する炎の旋風で、都市中心部ではビル風によって発生する可能性が指摘されています。関東大震災では10万5千人を超える犠牲者の内、3万8千人もの方が本所被服廠跡地で火災のために亡くなられました。
火災旋風実験映像  https://www.youtube.com/watch?v=HVxIu3Rs2Qo

3.液状化現象
水を含んだ砂質地盤が、地震の際に液体のように噴き出す現象で、地盤が支持力を失って建物が倒れたり、砂交じりの水が地表に噴出したり、地盤が亀裂・沈下したりすることもあり、大きな被害となります。地下に埋設されている浄化槽など内部が空洞の構造物やマンホールが、地表に浮き上がることもあります。
発生する場所は砂丘地帯や三角州、港湾地域の埋立地が殆どですが、旧河川跡や池跡、水田跡なども発生しやすい地質であることが分かってきました。東京都心部は河口に位置する上、埋立地が多く存在することから、大地震発生時には大規模な液状化現象が各地で発生し、建物の倒壊や堤防の破堤による浸水など、大きな被害が発生すると考えられています。東日本大震災の際には、浦安市の広い範囲で液状化が発生しました。
液状化現象とは
http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005300646_00000&p=box

4.家屋の倒壊と災害救助
大地震が発生すると、室内では家具の転倒が発生します。また高層ビルの上階では長周期地震動が発生した場合、オフィス機器が室内を走り回ります。まずはそれらを固定することが安全への第一歩になります。
長周期地震動再現実験  https://www.youtube.com/watch?v=zpnWB7M60Bs
東京消防庁  http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-bousaika/kaguten/handbook/
大阪府HP http://www.pref.osaka.lg.jp/kenshi_kikaku/kikaku_bousai/interior.html
地震発生により木造一戸建てが倒壊しても、例えば頑丈なテーブル等の下に避難していた場合、そこに隙間が生じて呼吸する空間が確保できる可能性があります。阪神大震災の時も多数の家屋倒壊が発生しましたが、隙間が出来たために生還できた方も数多くいらっしゃいます。その際に注意すべき点が、挫滅症候群(クラッシュ症候群)です。
挫滅症候群(クラッシュ症候群)は身体の一部が長時間挟まれるなどして圧迫され、その解放後に起こる様々な症候で、阪神大震災で広く知られることになりました。身体の一部、特に四肢が長時間圧迫を受けると筋肉が損傷を受け、組織の一部が壊死します。その後、圧迫された状態から解放されると、壊死した筋細胞からカリウム等が一気に血液中に流出し、心室細動や急性腎不全を起こして死に至る場合があります。倒壊家屋から救出されて直後は意識があるため軽傷とみなされ、その後容体が急変というケースも多く、阪神淡路大震災では約400人が発症し、その内50人が亡くなられたと言われています。1時間以上挟まれていた場合は、救出活動と並行して点滴を行ないますが災害時には不可能なため、応急処置として挟まれていた患部の心臓に近い側をゴムバンドやタオルなどで締め付けることで、救出直後にカリウムが心臓に回るのを防ぐことが出来ます。止血と同様の考え方です。災害時は医療者ではない多くの市民が、救助側に回ります。挫滅症候群(クラッシュ症候群)を頭の片隅に入れておくことで、助けた命を落としてしまうことを防ぐことが出来ます。

いつ起きるか分からない大地震、しかし必ず大地震は発生します。少しでもその被害を小さくするために、日頃から備える意識を持つことが大切になってきます。
次回からは必ず来る巨大地震について、個別に述べていきたいと思います。


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感染症について緊急のお知らせ

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。今回は緊急でおたふく風邪についてのお知らせです。おたふく風はムンプスウイルスに感染して起き、耳下腺や顎下腺、舌下腺といった唾液を分泌する腺が炎症を起こして、耳の下からあごの辺りが腫れる病気で、発熱や痛みを伴うこともあります。主に子供の病気として知られていますが、抗体がない大人も感染します。1月17日現在、全国約3000の小児科から報告された患者数は2793人...
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。今回は緊急でおたふく風邪についてのお知らせです。
おたふく風はムンプスウイルスに感染して起き、耳下腺や顎下腺、舌下腺といった唾液を分泌する腺が炎症を起こして、耳の下からあごの辺りが腫れる病気で、発熱や痛みを伴うこともあります。主に子供の病気として知られていますが、抗体がない大人も感染します。
1月17日現在、全国約3000の小児科から報告された患者数は2793人で、都道府県別では石川・佐賀・沖縄などで患者が多くなっています。
おたふく風邪は、唾液を介した飛沫感染が主になり、2~3週間程度の潜伏期間の後に症状が出て、通常は1~2週間で治まります。ただ、ごく軽い症状や症状が出ない「不顕性感染」が約3割おり、本人がおたふく風邪と気が付かないまま、他人に感染させるケースもあります。
現時点では効果的な治療法はなく、解熱剤や痛み止めなど対症療法になります。
口を開けたり、そしゃくしたりすると痛むので、刺激が少なく喉ごしがいいものを食べさせ、脱水に気を付けます。
おたふく風は、まれに無菌性髄膜炎や脳炎など合併症を起こすこともあります。
頭痛や嘔吐、けいれんがあれば、髄膜炎や脳炎を疑う必要があります。また1000人に1人程度の割合で、難聴になることが報告されています。思春期以降に感染すると、睾丸炎や卵巣炎を起こす場合もあります。
おたふく風邪の唯一の予防法はワクチン接種です。一度感染すると抗体ができますが、かかった覚えがない人やワクチン接種をしたかどうかはっきりしない人は、抗体検査をすると判明します。

筆者が小学生の時、担任教師が児童のおたふく風邪がうつり、発症しました。その結果、約1ヶ月の入院になり、クラスが4つにわけられて、他のクラスに居候生活となりました。このように大人が感染すると重症の事態を招くことがあります。
飛沫感染を防ぐにはなるべく人混みに行かない、またくしゃみや咳で直接飛沫を浴びないように、マスクを着用することが大切です。インフルエンザも流行の時期を迎え、各地で注意報が発令されています。帰宅時のうがい、手洗い、マスク着用、食事、睡眠など、日頃からの備えをして、感染する可能性を下げましょう。

また現在、蚊が媒介する「ジカ熱」の感染が、中南米地域から欧米にも広がっています。昨年5月にブラジル北東部から感染が始まり、中南米22ヶ国以上の国と地域に広がっていますが、欧米でも発症する人が出て来ました。
感染すると発熱や関節痛、結膜の充血、発症などの症状が現れ、4~7日間症状が続きますが、ほとんどの感染者は症状が出ないことが多く、感染に気付かない場合もあります。一方、妊婦の方が感染すると新生児が小頭症や神経障害につながる危険性があります。ブラジルでは4180件の小頭症の新生児が確認されています。死産になった赤ちゃんから、またお母さんの羊水からジカウイルス検出されたので、小頭症との関連性は高いようです。
日本国内ではまだ感染の確認はありませんが、2016年2月15日から「4類感染症」としてジカ熱の診断をした医療機関から保健所への届け出が必要になりました。
ブラジルでは2月にリオのカーニバル、そして8月にはオリンピックがあり、渡航される方も多いと思います。その際にはきちんと情報を確認してから、渡航するようにつとめましょう。
厚生労働省検疫所 http://www.forth.go.jp/index.html


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