土砂災害について

土砂災害についていつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。8月末に東北地方に上陸した台風10号の大雨により、甚大な被害が発生してしまいました。被害に遭われた方には、心からのお見舞いを申し上げます。今回はこの土砂災害について取り上げたいと思います。1.土砂災害の種類傾斜が急な山が多い日本では、台風や大雨、地震などにより、崖崩れや土石流、地滑りなどの「土砂災害」が発生しやすい環境にあります。土砂...
土砂災害について

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
8月末に東北地方に上陸した台風10号の大雨により、甚大な被害が発生してしまいました。被害に遭われた方には、心からのお見舞いを申し上げます。
今回はこの土砂災害について取り上げたいと思います。

1.土砂災害の種類
傾斜が急な山が多い日本では、台風や大雨、地震などにより、崖崩れや土石流、地滑りなどの「土砂災害」が発生しやすい環境にあります。土砂災害は一瞬にして尊い生命や家屋などの貴重な財産を奪うなど、甚大な被害をもたらします。
過去10年間の土砂災害発生件数をみると、平均して1年間におよそ1,000件もの土砂災害が発生しています。2013年には伊豆大島、2014年には広島市安佐南区で大雨により大規模な土砂災害が発生して、多くの犠牲者が出てしまいました。土砂災害が発生するおそれのある危険箇所は、日本全国で約53万箇所もあります。

(1) 崖崩れ
集中豪雨や地震などにより地盤が緩み、抵抗力の低下や浮石の抜け出しが生じて瞬時に斜面が崩れ落ちることを「崖崩れ(急傾斜地の崩壊)」といいます。突発的に起こり、崩れ落ちるスピードが速いため、人家の近くで起きると逃げ遅れる人も多く、死者の割合が高い特徴があります。
勾配の急な斜面や、水の集まりやすい斜面は注意が必要です。特に、過去に崖崩れのあった斜面の周囲は要注意となります。また5m以上の高さがある崖、傾きが30度以上の急な崖も要注意です。崖の下よりも上の方が張り出している崖は、雨が降らなくても地震や強い風でも崩れる恐れがあります。
崖崩れの主な前兆現象としては、崖にひび割れができる、小石がパラパラと落ちてくる、崖から水が湧き出したり、湧水が濁ったり止まったりする、地鳴りがするなどがあります。
土砂災害防止広報センター 崖崩れ映像
  http://www.sabopc.or.jp/library/movie0105.html 長野県旧安曇村
  http://www.sabopc.or.jp/library/movie0106.html CG映像

(2) 土石流
渓流に溜まった土砂が、長雨や集中豪雨などによって一気に下流に押し流される現象を「土石流」といいます。地方によって「山津波」「鉄砲水」「蛇抜け」などと呼ぶ所もあります。時速20km~40kmと自動車並みの速度で流れ、破壊力がとても大きいので、人家や田畑を押し流し大きな被害をもたらします。
土石流は大雨が原因で発生することが多いのですが、雪国では雪どけ水が原因で発生することもあります。また地震や地滑りで崩れた土砂がダムのように川を塞ぎ、そのダムが急に崩れることで発生する土石流もあります。土石流による災害は急勾配の渓流や、上流が崩壊などで荒れている渓流に於いて注意が必要です。特に、過去に土石流が発生した渓流は要注意となります。
土石流の主な前兆現象としては、山鳴りがする、急に川の水が濁り流木が混ざり始める、腐った土の匂いがするなどがあります。
土砂災害防止広報センター 土石流映像
  http://www.sabopc.or.jp/library/movie0101.html 長野県上松町
  http://www.sabopc.or.jp/library/movie0102.html CG映像

(3) 地滑り
比較的緩やかな斜面に於いて、地中の滑りやすい層(粘土・泥岩などを含む地層)の地盤が、地下水などの影響を受けてゆっくりと動き出す現象を「地滑り」といいます。家や田畑や生えている木なども一緒に、地面が大きな塊のまま動きます。一度に広い範囲が動くため、ひとたび発生すると人家、道路、田畑などに大きな被害を及ぼしたり、川を堰き止めて洪水等を引き起こす原因になることもあります。
地滑りの主な前兆現象としては、亀裂や樹木が傾く、地面がひび割れたり陥没する、崖や斜面から水が噴き出す、地鳴りや山鳴りがするなどがあります。
土砂災害防止広報センター 地滑り映像
  http://www.sabopc.or.jp/library/movie0103.html 奈良県旧大塔村
  http://www.sabopc.or.jp/library/movie0104.html CG映像

2.身を守る三つのポイント
① 住んでいる場所が「土砂災害危険箇所」かどうかを確認する
土砂災害発生の恐れのある地区は「土砂災害危険箇所」に指定されています。自分の家がその区域に含まれるかどうか、確認しましょう。
国土交通省砂防部  http://www.mlit.go.jp/river/sabo/link_dosya_kiken.html
② 雨が降り出したら「土砂災害警戒情報」に注意する
土砂災害警戒情報は、大雨による土砂災害発生の危険性が高まった時に、市町村長が避難勧告などを発令する際の判断や住民の自主避難の参考となるように、都道府県と気象庁が共同で発表する防災情報です。気象庁や各都道府県の砂防課などのHPで確認できるほか、テレビやラジオの気象情報でも発表されます。
気象庁 土砂災害警戒情報  http://www.jma.go.jp/jp/dosha/
③ 土砂災害警戒情報が発表されたら早目に避難する
お住まいの地域に土砂災害警戒情報が発表されたら、早目に近くの避難場所など安全な場所に避難しましょう。また、強い雨や長雨の時などは、市町村の防災行政無線や広報車による呼びかけにも注意して下さい。

3.避難情報
災害対策基本法や国の指針に基づき、災害が発生する恐れが高い場合に市町村が発令するもので、切迫度の低い順に「避難準備情報」「避難勧告」「避難指示」の3段階があります。
① 避難準備情報
・人的被害の可能性が高まった状況
・高齢者や障害者、乳幼児など、特に配慮を要する人(要援護者)が避難を始めなければならない段階
・通常の避難が出来る人は、家族との連絡など避難準備を開始
② 避難勧告
・人的被害の可能性が明らかに高まった状況
・通常の避難が出来る人が、避難を始めなければならない段階
③ 避難指示
・人的被害の可能性が非常に高いと判断された状況
・人的被害が発生した状況
・まだ避難していない場合は直ちに避難し、その時間がない場合は生命を守る最低の行動をとる
避難準備情報は一般向けに避難準備を促す意味と、災害弱者に避難を求める二つの意味があります。このため防災専門家の間にも、この二つの意味や「指示」と「勧告」の違いが分かりにくいとの指摘があります。内閣府が2010年、大雨で避難指示や勧告が出た広島県など5市町の住民を対象に行ったアンケートでは、避難情報の種類と意味を「初めて知った」という回答が41.9%にも上りました。
今回の台風10号では岩手県の高齢者施設の方々が犠牲になってしまいました。台風が上陸する約9時間前に町内全域に「避難準備情報」が発令されましたが、施設側は「避難準備情報」は避難の準備を開始する段階で、「避難勧告」が出てから避難を開始すればいいと考えており、急な川の増水と相まって、逃げ遅れてしまいました。

今回は北海道でも多くの被害や孤立地域が発生しました。人間だけではなく牛800頭も孤立したりと、多くの命が災害に直面しました。今後もゲリラ豪雨など大雨による災害の可能性が考えられます。日頃から防災意識を高め、場合によっては行政からの避難勧告発令前に、自主的な避難をこころがけるようにしましょう。また自宅籠城に備えて、備蓄品の確認もしておきましょう。

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