大地震発生!その時どうする!?

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今回は大地震が来た時の対処法について紹介したいと思います。緊急地震速報が入った場合は、揺れが来るまでの数秒~数十秒の間に、身を守れる場所に移動しましょう。地震発生の直前直後にするべきことは、とにかく自分の身を守ること。どのようにして身を守るかは、地震が発生した時に居る場所によって異なります。

1.緊急地震速報
震度5弱以上の地震が予測される場合、緊急地震速報が発せられます。これは全国約220ヶ所に設置された地震計と、人が感じない地震まで観測できる全国約800ヶ所の高感度地震観測網を利用して、地震の発生直後に強い揺れの到達時間や震度を予測します。地震波にはP波とS波の二種類ありますが、強い揺れによる被害をもたらすS波よりもP波が早く到達することを利用しています。
緊急地震速報が届くのは、揺れが到着するほんの直前ですが、その僅かな間を利用して、身を守る行動をとることが出来ます。しかし緊急地震速報は震源地に近い地域ほど、発表から揺れまでの猶予時間が短く、間に合わない場合があります。現在の観測網では、直下型地震で大きな揺れに見舞われる地域では多くの場合間に合わない、ないしは速報受信と激しい揺れが同時の場合もあり得ます。また観測点の間隔が広い地域では、震度や揺れる地域が異なったりの問題点もあります。
気象庁 緊急地震速報とは
http://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/nc/shikumi/whats-eew.html

2.自宅にいたらどうする?
自宅では廊下や寝室など「安全スペース」を決めておき、緊急地震速報が出たら、すぐにそこに避難します。マンションなどの集合住宅では、玄関ドアが変形して開かなくなると、室内に閉じ込められる可能性もあるため、ドアの近くにいた場合はすぐにドアを開けましょう。また通常はベランダに避難口があるので、確認しておきましょう。
揺れが収まってから避難する際には、火の始末を確認して、ブレーカーを落としてから避難所に向かいます。ただし、津波警報が出ている場合は、いち早く安全な場所への移動を開始します。
① リビングでは
クッションなどで頭を保護して、窓ガラスや転倒しそうなテレビ・家具から離れた安全な場所へ移動します。阪神淡路大震災では、テレビが部屋の反対側に飛んで行った事例もあります。頑丈な机があれば下にもぐり、机の脚をしっかりとつかみます。
② キッチンでは
揺れを感知するとガスは自動的に遮断されるので、火を使っていてもすぐ安全な場所に移動します。キッチンは、熱いものが入った鍋や揚げ油などで大やけどを負ったり、棚から飛び出す食器類、冷蔵庫の転倒など、大怪我を負う危険性が高い場所です。火は揺れが収まってから消すようにします。
③ 寝室では
枕を後頭部に乗せて落下物に備え、揺れが収まったら安全な場所へ移動します。枕元には懐中電灯と頑丈な運動靴を用意しておきます。なお懐中電灯や靴は軽いので、揺れに伴ってどこかへ飛ばされる可能性もあるので、固定したり飛びにくい場所に置く、また暗くても分かるように、蛍光シールを貼るなどの工夫もあると安心です。
④ お風呂では
入浴中は最も無防備な状態です。洗面器などで頭を守り、ドアを開けて逃げ道を確保しましょう。裸足で避難すると怪我の恐れがあるので、必ずスリッパを履くようにします。
⑤ トイレでは
ドアが変形して閉じ込められないように、すぐにドアを開けて逃げ道を確保しましょう。古い木造家屋では四隅が柱で安全と言われていましたが、最近は壁だけで仕切られたものもあるので注意が必要です。

3.外出先にいたらどうする?
① 駅のホームでは
線路への転落や電車との接触を避けるため、ホームの中央へ移動します。カバンなどで頭を守り、落下物に注意します。揺れが収まったら駅員の指示に従って避難します。
② 電車内では
ドアから離れ、急ブレーキに備えて手すりや吊革にしっかりと掴ります。これは普段からも大切です。停止後は乗務員の指示に従って避難します。電車が駅と駅の間に停車しても、勝手に非常用コックを開けて避難するのは危険です。特に地下鉄は、線路上に高圧電線が配置されている路線があるので、感電の危険性があります。
③ 車の運転中では
急ブレーキは事故を招くことになるので、ハザードランプを点灯して、ゆっくり左側に停車します。一般道の場合は、ラジオなどでまず情報収集に努めます。高速道路上の場合は橋脚の倒壊の恐れもあるため、非常用の階段や出口から避難します。車を離れる時はキーは付けたままでロックせず、車検証や貴重品だけを持って避難します。またダッシュボードの上に、車を離れる時の日時、住所、氏名、連絡先を書いたメモを残しておくと安否情報にもなります。
④ 路上では
電柱や歩道橋の倒壊、自動販売機の転倒にも注意して、バッグや上着で頭を保護して広い場所へ避難します。その際、落下物で動脈を切らないように、手首は内側に向けましょう。オフィス街や繁華街にいたら、窓ガラスや看板、クーラーの室外機などの落下物に気を付けて下さい。ガラスの飛散距離は、建物の高さ分とも言われています。近くの新しい鉄筋コンクリート造りの建造物に入るのも安全です。
⑤ ビルの高層階では
超高層ビルは、地震のショックを揺れで吸収する構造になっていますが、長周期の揺れに対しては水平方向に大きく揺れ、長く揺れ続けるといわれています。職場にあるコピー機やキャスター付きのイスなどが飛んできたり、ロッカーの転倒など周囲にある物が凶器になる可能性もあります。また窓が破損した場合は転落の恐れもあるため、窓から離れましょう。物が少ないエレベーターホール付近は、比較的安全な場所の一つです。揺れが収まってから階段で避難します。
⑥ 地下街では
地下鉄の駅構内や地下街では、揺れ自体は地上よりも少ないと言われています。しかし飲食店などから出火して、煙や有毒ガスの発生の恐れもあるので、揺れが収まったら地上に避難します。また津波警報が発令された場合は、速やかに地上を目指します。地下街は60m間隔で外部への階段が設置されています。非常灯が点灯しない時は、携帯電話が懐中電灯の代わりになります。
⑦ エレベーターの中では
最近のエレベーターは、揺れを感知すると最寄り階に停止してドアが開くようになっていますが、まずは全ての階のボタンを押します。ドアが開いたら、直ちにエレベーターの外へ脱出します。閉じ込められた場合は、体力の消耗を防ぐようにします。大規模災害の場合は、数日間は助けが来ないことも覚悟して下さい。そのため最近では、エレベーターの中に非常用物資を常備する動きも始まりました。
⑧ 劇場や映画館では
揺れが収まるまでは、頭を保護しながら席と席の間で身を低くします。係員の指示に従って、非常口から避難します。
⑨ 店舗やスーパーでは
天井や棚からの落下物、陳列棚の転倒に注意します。スーパーでは買い物カゴが頭を守る道具になります。非常口や階段など、人が殺到する場所は注意して下さい。
⑩ 海や山では
海では津波警報や注意報が出ていなくても、すぐに出来るだけ高い場所へ避難します。周囲を見回し、5階以上の鉄筋コンクリート造の建物の最上階を目指します。山では山崩れの恐れがあるため急な斜面や尾根を避け、広く開けた場所へ避難しましょう。

突然大きな揺れに襲われると、咄嗟にどう行動してよいか慌ててしまいます。そのためにも日頃から、例えばスーパーにいた時に地震が起きたらどうするか?地下街にいた時は?など、自分がよく行く場所で地震が起きた場合のイメージトレーニングを行いましょう。特に最近の地下街はとても広いので、自分がどの場所にいるか分からなくなってしまいます。普段から非常口の場所を確認しておきましょう。
職場では、日頃から機器の固定や転倒防止、出入口近くにはキャスター付きの家具類を置かないなどの対策をとっておきましょう。会社によっては各自に非常持ち出し袋を支給しているところもありますが、そうでない場合は自分で用意しておきましょう。
東日本大震災では、首都圏全体で約515万人の帰宅困難者が発生しました。渋滞する車列の横で歩行者が溢れかえり、大混乱が発生しました。大地震の直後は余震も多く、ビルからの落下物もあります。逃げようとしても人の壁が立ちふさがり、また将棋倒しの危険性も高いです。自分のいる場所が倒壊の恐れがなければ、そこに留まる勇気も必要です。


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