新型コロナウイルス肺炎について その2

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
昨年12月に発生した新型コロナウイルス肺炎が、日本をはじめとして全世界に拡大しています。今回もこの肺炎について取り上げたいと思います。

1.現在の状況
日本時間3月1日午後10時現在、WHOが発表した世界各国・地域での感染状況は、中国本土での感染者数が7万9,824人(死亡2,870人)、韓国3,736人(20)、イタリア1,128人(29)、イラン978人(54)、クルーズ船705人(6)、シンガポール106人、フランス100人(2)、香港96人(2)、アメリカ62人(1)、ドイツ57人、スペイン46人、クウェート45人、タイ42人(1)、台湾40人(1)、バーレーン38人、マレーシア25人、オーストラリア24人(1)、イギリス23人(1)、アラブ首長国連邦19人、ベトナム16人、カナダ14人、イラク・スウェーデンが各13人、スイス・マカオが各10人、レバノン7人、クロアチア・オランダ・ノルウェー・オマーンが各6人、オーストリア・イスラエル・ロシアが各5人、ギリシャ・メキシコ・パキスタンが各4人、フィリピンが3人(1)、フィンランド・インド・ルーマニアが各3人、デンマーク・ジョージアが各2人、エクアドル・アフガニスタン・アルジェリア・アゼルバイジャン・ベラルーシ・ベルギー・ブラジル・カンボジア・エジプト・エストニア・アイスランド・アイルランド・リトアニア・モナコ・ネパール・ニュージーランド・北マケドニア・ナイジェリア・カタール・スリランカが各1人と、感染者が合計8万7,506人、死者2,994人と南極以外の全大陸で感染者が出ています。特に韓国、イタリア、イランで患者数が激増しています。それ以外のヨーロッパ各国でも次第に患者が増加してきており、全世界(中国以外)では一日に700人を超える患者数の増加が起きています。

■コロナウイルス集計値
https://multimedia.scmp.com/widgets/china/wuhanvirus/#

これを受けて当初はパンデミックの可能性を否定していたWHOも、遂に新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的流行(パンデミック)を認定しました。それ以前は感染状況を「高い」としていましたが、「非常に高い」という引き上げを行った理由として、欧米各国での感染拡大があり、事実上の非常事態として世界各国に対策の強化を促しています。
日本では3月1日現在、感染者が242人(チャーター帰国便、クルーズ船は含まず)、死者が5人となっており、特に北海道では70名を超える感染者が出ています。そして東京都26人、愛知県28人、神奈川県18人、和歌山県11人と続き、全国18都道府県で患者が出ています。ただし、これはPCR検査で陽性が確認された人数です。医師から検査要請が保健所に出されても拒否されるという事例が数多くあり、実際にはもっと多くの患者が存在している可能性がかなり高いです。
日本で最初に感染が確認されたのが、中国人団体ツアー客のバス運転手さんでした。そしてツアーガイドも感染と、感染元がはっきりしていました。また神奈川県のタクシー運転手さんは屋形船での新年会で感染。この屋形船も中国からの団体客が利用しており、船や従業員から新年会に出席した方々が感染。その方達から同僚が感染と、感染元を辿ることが出来ました。しかし、和歌山県の医師、その同僚や家族、入院患者などの感染経路は確認できましたが、最初の患者である医師がどこで感染したのかがわかりません。また愛知県でも1人から28人が次々と感染しましたが、その感染経路は確認されても、最初の感染者がどこで感染したかがわかっていません。そして29日には29人目の方が確認されましたが、この方と既に感染が確認された28人との接触は確認されておらず、感染ルートが不明になっています。
このように現在は感染爆発の直前ともいわれています。この2週間が感染の収束に向かうか爆発するかの分かれ目ということで、いきなり3月2日から全国の公立小・中・高校の休校要請が出されました。これを受けて、学校現場を始めとして各地では大混乱が起きています。来月予定されている裁判員裁判も、延期が決定しました。またディズニーランドやUSJなどの大型施設、スカイツリー、博物館や劇場などの各施設も3月中旬まで休業を打ち出しました。今後、更に様々な施設が営業時間の短縮や臨時休業を打ち出してくると思われます。

2.特徴について
この新型コロナウイルス肺炎は、当初の症状が風邪と変わらないため、症状がある程度進まないと確定診断が出来ません。ただ風邪と異なり鼻水が出ない場合もあるようです。クルーズ船の乗客の中には、全く症状がなくて検査したら陽性だったという人も多いようでした。
そして感染が広がる原因の一つが、無症状でも感染させる力があることです。体調不良を感じれば自分で気を付けることも出来ますが、何も症状がなければ通常の活動をしてしまいます。そして知らないうちにウイルスをまき散らす結果になってしまいます。
もう一つ怖いのが、肺炎がいきなり悪化することです。普通の風邪でも高齢者は肺炎になる場合がありますが、最初は片方の肺だけが炎症を起こします。もう片方は健全なので、この時点では呼吸は出来ますが、そのまま悪化していくと炎症が両肺になり、自発呼吸が困難になってしまいます。今回の新型肺炎は、いきなり両肺に炎症が発生するようで、当初、容体が安定していた方が急変してしまいます。この急変は発症してから2週目ぐらいに起きるようで、ここが回復に向かうか悪化するかの分かれ目のようです。
WHOによると、重症化率は全体の13.8%程度で、呼吸器不全や多臓器不全のような命に関わる重篤な症状の患者は、全体の6.1%だったとのことです。年代が高いほど重症化率は高くなり、80歳以上の感染者の致死率は21.9%となっていました。また、合併症状があると重症化率はもっと高くなる傾向が見られ、循環器の病気がある人は全体の13.2%、糖尿病が9.2%、高血圧が8.4%、慢性の呼吸器の病気が8.0%、がんが7.6%となっています。
反対に40代以下の若い人だと致死率は1%にもいきませんが、20代の方が容体急変を起こす事例も出ています。これはサイトカインストーム(免疫暴走)と呼ばれるもので、若い方は免疫力が強いため、自分の免疫が正常な細胞まで攻撃してしまい、多臓器不全を誘発することにより重篤化するものです。
一方、病状が回復して検査結果も陰性になり退院された方が、再度、陽性になるケースも14~17%の確率で出ています。肺の中で新型コロナウイルスが休眠状態になり、症状が最小限に抑えられて検査結果が陰性になりますが、再発後は症状がより重くなり、命の危険性が高まるようです。ほかにも新型コロナウイルスが治療後に薬物耐性を獲得しているという話もあり、楽観することは出来ないと思われます。

3.感染から自分を守るためには
ウイルスに感染しないためには、基本はうがい、マスク、手洗いになります。そしてバランスの良い食事、睡眠をとり、自己免疫力を高めておくことが大切です。
今回の新型ウイルスは、飛沫感染と接触感染によって感染します。WHOは新型コロナウイルスの予防にマスクはあまり効果がないとしていますが、マスクをすることにより、他者の咳やくしゃみによって生じる飛沫の吸い込みを防ぎます。飛沫感染は限定的とも言われますが、密閉された空間に感染した人と長時間いると感染リスクが高まります。そして最も感染のリスクが高いのは、ドアノブや手すり、トイレなどに付着していたウイルスに触れて、その手を目・鼻・口の粘膜に付着させることで感染してしまうことです。とにかく自分の顔に触らないようにしましょう。

■厚生労働省 新型コロナウイルスに関するQ&A (一般向け)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html

■東北医科薬科大学病院感染制御部 感染予防ハンドブック (PDF)
http://www.hosp.tohoku-mpu.ac.jp/manager/wp-content/uploads/2020/02/新型コロナウイルス感染症_市民向けハンドブック_20200225.pdf

■農林水産省 緊急時に備えた家庭用食料品備蓄ガイド (PDF)
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/pdf/gaido_160511_1.pdf

■農林水産省 新型インフルエンザに備えた家庭用食料品備蓄ガイド (PDF)
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/anpo/pdf/gaido.pdf



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