貞観時代を振り返る

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)、あの日から7年目を迎えようとしています。被災地では未だに2,556名もの行方不明の方がおられ、35,000人の方が仮設住宅で暮らしていらっしゃいます。地盤の嵩上げ、住宅の再建問題、生活の支援等、難題が山積みになっています。先日、福島第一原発の帰還困難地域に住まわれていた方とお会いする機会があり、原発事...
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)、あの日から7年目を迎えようとしています。被災地では未だに2,556名もの行方不明の方がおられ、35,000人の方が仮設住宅で暮らしていらっしゃいます。地盤の嵩上げ、住宅の再建問題、生活の支援等、難題が山積みになっています。
先日、福島第一原発の帰還困難地域に住まわれていた方とお会いする機会があり、原発事故からの避難状況を直接伺うことが出来ました。その方はお体の不自由な奥様がおり、食料の確保も出来ず、トイレもなく、車も動かず、「自分一人なら逃げることも出来るのに、家内さえいなければ・・・」という思いが湧き、未だにお心を苦しめておられました。「自分は戦争を知らないが、戦争というのはあのような状況なのだろう」という言葉があり、経験した者しか分からない極限状況だったようです。
この東北地方太平洋沖地震は、869年に起きた貞観地震の再来と言われています。過去の地震や噴火などの自然災害を知ることにより、防災に繋げることが出来ます。南海トラフ巨大地震、富士山噴火も取り沙汰される現代、改めて貞観の時代の自然災害について記してみたいと思います。

1.現在の被災地の地盤状況
東日本大震災から6年が経過しますが、東北地方の太平洋側の一部地域では沈んだ地盤の隆起が続いています。この現象は従来の地震学では説明しきれず、地下奥深くにあるマントルの関与が取り沙汰されています。マントルにかかっていた力が地震によって変わり、ゆっくりと地盤を押し上げているようです。巨大地震後の地盤変動は謎が多く、研究者らはその影響の解明に取り組んでいます。
宮城県北東部の牡鹿半島の漁港では、岸壁がじわじわ上昇しています。牡鹿半島は震災時に約1m沈下し、海面より低くなって水浸しになった漁港に新たに岸壁が整備されました。ところがその後、地盤の変動が隆起に転じ、一部で岸壁が高くなり過ぎたため、船の乗り降りや水揚げが大変になってしまいました。
国土地理院によると、東日本大震災後に地盤沈下した岩手・宮城・福島・茨城4県の水準点計573地点について、すべてで隆起が確認されたと発表しました。2016年に行った調査の結果、2011年7~9月の調査時より最大約30cm高くなっていました。津波の被害をうけ防潮堤の整備を進める宮城県では約90ヶ所、福島県では8ヶ所について計画を見直し、当初計画より低い防潮堤に変更する方針です。
隆起した高さが最大なのは、宮城県石巻市清水田浜と荻浜の2地点で各30.6cm、気仙沼市長磯で24.1cm、岩手県釜石市大町で17.1cm、福島県いわき市平で9.1cmなどとなっています。隆起が始まった原因は当初、地震が起きた海と陸のプレート境界の深い部分で、海のプレートが陸のプレートの下を滑り続けて陸側を押し上げる「余効変動」が原因と考えられていましたが、これだけでは説明が出来ず、牡鹿半島などの下に流れ込んでいるマントルの影響で、地盤が隆起していると考えられています。このマントルの動きは今後の地震活動を予測する上で重要な意味を持ち、観測を続けて状況を明らかにする必要があると専門家は話しています。東北地方の太平洋側では、30~40年おきにM7クラスの宮城県沖地震が発生していました。東日本大震災の影響でこの周期が変化するのかは分かっていません。

2.貞観地震
東京大学・藤井敏嗣名誉教授は「現在の日本の地震活動は、活発化の時期に入っています。9世紀後半(平安時代)に起きた貞観地震の時と非常に似ています」と警告します。
貞観地震は、平安時代前期、貞観11年(869年)に三陸沖で発生した推定M8.4以上の巨大地震で、地震と津波で1,000人以上の死者という甚大な被害が出ました。延喜元年(901年)に成立した史書『日本三大実録』には、この地震に関する記述がいくつか記されています。
『5月26日癸未の日、陸奥国で大地震が起きた。(空を)流れる光が(夜を)昼のように照らし、人々は叫び声を挙げて身を伏せ、立つことが出来なかった。ある者は家屋の下敷きとなって圧死し、ある者は地割れに呑まれた。驚いた牛や馬は奔走したり互いに踏みつけ合い、城や倉庫・門櫓・しょう壁などが多数崩れ落ちた。雷鳴のような海鳴りが聞こえて潮が湧き上がり、川が逆流し、海嘯が長く連なって押し寄せ、たちまち城下に達した。内陸部まで果ても知れないほど水浸しとなり、野原も道も大海原となった。船で逃げたり山に避難したりすることができずに千人ほどが溺れ死に、後には田畑も人々の財産も、ほとんど何も残らなかった。』
この史料にある「陸奥国」の「城」は多賀城であったと推定されており、多賀城市市川橋遺跡からは濁流で南北大路が壊された痕跡が発見されています。この時の津波は海水によって運ばれた泥の堆積物調査から、少なくとも3~4キロは内陸に達したと言われています。東日本大震災では、仙台市で海岸から約5キロほど津波が浸水しており、二つの災害がほぼ同規模であったのは間違いないようです。溺死者千人とありますが当時の日本の人口は500万人なので、現代に換算すると2万人になります。
この貞観地震は文献研究者には従来から知られていた地震でしたが、地震研究者には殆ど知られていませんでした。2000年代に入るとボーリング調査等により仙台平野の津波の痕跡の調査が進歩を遂げ、仙台平野の沿岸部では貞観地震の歴史書が記述するとおり、1000年ほど前に津波が内陸深く遡上したことを示す痕跡が発見されました。過去にこのような大地震があったことを周知しようとした矢先に、東日本大震災が発生してしまいました。

3.その他の自然災害
9世紀には東北地方を襲った貞観地震以外にも、その前後の年代に数多くの地震や火山の噴火が起こっています。
863年 越中越後(今の富山県から新潟県)地震
864年 富士山噴火(貞観大噴火) 青木ヶ原樹海に溶岩流
    阿蘇山噴火
867年 鶴見岳噴火(大分県)
868年 播磨(今の兵庫県)山城地震 M7 山崎断層
869年 貞観地震
    肥後(今の熊本県)台風高潮被害 伊勢神宮への奉幣告文中に「肥後国に地震風水の災」
    とあり、津波が襲った可能性もあり
871年 鳥海山噴火
874年 開聞岳(鹿児島県)大噴火
878年 相模・武蔵地震 M7.4 伊勢原断層あるいは相模トラフのプレート間地震
880年 出雲で地震 M7
887年 仁和地震(南海トラフ巨大地震) M8.0~8.5

これを現代と比較すると
1995年 兵庫県南部地震(阪神淡路大震災) M7.3 震度7
2004年 新潟県中越地震 M6.8 震度7
2007年 新潟県中越沖地震 M6.8 震度6強
2008年 岩手宮城内陸地震 M7.2 震度6強
2009年 浅間山噴火
2010年 桜島噴火
2011年 新燃岳噴火(鹿児島県)
     東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)
2013年 兵庫県淡路島 M6.3 震度6弱
2015年 阿蘇山噴火
2016年 熊本地震 M6.5 震度7、M7.3 震度7
     鳥取県中部地震 M6.6 震度6弱

上記のように、貞観地震の前後には、現代に発生している自然災害と同様な災害が起きています。その中でまだ発生していないのが「首都直下地震」「南海トラフ地震」「富士山噴火」になります。これらの地震や噴火は必ず発生します。「過去の出来事を詳しく調べることで、今後起こる出来事を想定内に出来るはず」と述べる研究者もいます。
今回、津波の遡上がぎりぎりで止まった地域には、多くの神社がありました。過去にも津波に襲われている地域なので、助かった感謝の想いで神社を奉納した先人達がおりました。また「これより下に家を建てるな」という石碑もあり、その教えを忠実に守り被害を受けなかった地域もありました。
皆様がお住まいの地域は、津波の危険性がある地域、内陸部、土砂崩壊の恐れがある山間部など、そのエリアにより起こり得る被害は様々で、対応の仕方も異なってきます。改めて自分の地域で起こり得る被害の確認、日頃の防災対策の確認、見直しを行いましょう。また特に何もされていない方は、3月11日という日をきっかけに防災対策を始めましょう。

東日本大震災における神社の津波被害 現地調査報告 防災科学技術研究所
 http://dil.bosai.go.jp/disaster/2011eq311/pdf/jasdis2012_suzuki.pdf 
防災Walker  amazonのサイト
https://www.amazon.co.jp/%E9%98%B2%E7%81%BDWalker-%E8%A7%92%E5%B7%9DSSC%E3%83%A0%E3%83%83%E3%82%AF/dp/4048959441
東日本大震災公開動画検索システム 東北大学災害科学国際研究所
 http://311movie.irides.tohoku.ac.jp/SearchPage?2



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感染症について

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。インフルエンザも取り敢えずピークの時期は過ぎたようです。しかし、まだ安心は出来ません。比嘉良丸氏は春先の感染症の流行を懸念されています。今回はインフルエンザを始めとする感染症について書きたいと思います。1.感染症とは感染症というのは、病原微生物や病原体(細菌、スピロヘータ、リケッチア、ウイルス、真菌、原虫、寄生虫)が体内に侵入して定着・増殖して感染を...
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
インフルエンザも取り敢えずピークの時期は過ぎたようです。しかし、まだ安心は出来ません。比嘉良丸氏は春先の感染症の流行を懸念されています。今回はインフルエンザを始めとする感染症について書きたいと思います。

1.感染症とは
感染症というのは、病原微生物や病原体(細菌、スピロヘータ、リケッチア、ウイルス、真菌、原虫、寄生虫)が体内に侵入して定着・増殖して感染を起こすと組織を破壊したり、病原体が毒素を出したりして体に害を与えると、一定の潜伏期間を経て病気になるものを「感染症」といい、「伝染病」は伝染性を持つ感染症のことになります。
過去には、ペスト、天然痘、スペイン風邪、コレラ等の感染症の大流行がありました。天然痘は1977年を最後に患者の発生は報告されておらず、WHOは1980年に根絶宣言を行いました。現在はアメリカとロシアのバイオセーフティーレベル4の施設で、厳重に管理されています。ヒトに感染するものの中では、天然痘は人類が根絶した唯一の感染症です。日本では1976年までは予防接種「種痘」が行われていましたが、免疫の持続期間は一般に5~10年といわれており、現在では免疫を持っている人は殆どおりません。そのため、万一外部への流出があった場合は大変な事態が発生します。致死率は20%~50%と非常に高く、生物兵器として使用された場合には大きな被害を出す危険が指摘されています。また感染力の強さからも、短時間での感染の拡大が懸念されています。
その他にも日本国内での発生はなくても、海外で発生している感染症もあります。自由に海外へ行き来出来る現在、海外で感染する可能性もあります。海外へ行かれる際は、現地の情報を確認しましょう。
厚生労働省検疫所 国・地域別情報
 http://www.forth.go.jp/destinations/index.html

2.ノロウイルスによる感染症
毎年冬に流行し、嘔吐や下痢の原因になるノロウイルスを主な原因とする感冒性胃腸炎ですが、今年は2006年以来の大流行で、特に大人数による食中毒が目立っています。先ごろも東京立川市で900人を超える集団食中毒がありました。また和歌山県でも700人を超える人が、ノロウイルスを原因とした食中毒になりました。いずれも学校給食で用いられた食材が汚染されていたのが原因です。
ノロウイルスの特徴はその感染力の強さです。ウイルスに汚染された食品を食べて感染するほか、患者の嘔吐物や下痢便には大量のウイルスが含まれており、その処理の際に感染する可能性があります。そのため嘔吐物や便を処理する時には、使い捨ての手袋やマスクガウンを着用し、ペーパータオルなどで静かに拭き取った後には、ビニール袋に入れて密封して処分します。潜伏期間は2日前後と短く、発病すると激しい嘔吐や下痢を1日に10回以上繰り返すこともあります。1~2日で自然に治ることも多いですが、現時点では予防のワクチンや有効な治療薬はありません。
集団感染の発生場所をみると、幼稚園と保育所が約4分の3を占めており、ウイルスの分析では近年流行していないタイプのウイルスが大半を占めており、免疫のない幼児がかかりやすくなっているようです。また以前の型が変異したものも発生しており、過去に感染した人も罹りやすくなっている可能性があります。
・ノロウイルス等の食中毒の予防について
  http://www.gov-online.go.jp/featured/201106_02/

3.インフルエンザ
国立感染症研究所の2月17日発表によると、日本全国でのインフルエンザ患者は前週に比べて48万人ほど減少したようですが、それでも国内で報告のあったインフルエンザ患者は約151万人もいます。
2月6日~12日までの一週間に、全国5000ヶ所の医療機関を受診したインフルエンザ患者の数は、14万1666人に上ります。1医療機関当たりでは28.57人となり、前週に比べると10人近く少なくなりました。医療機関当たりの患者数を都道府県別にみると、高知県が最も多く41.63人、次に福岡県が39.77人、大分県が38.55人、鹿児島県が38.31人、愛知県が38.03人と、西日本を中心に患者数が多い状態が続いています。
インフルエンザウイルスはA, B, Cの3つの型があり、流行的な広がりを見せるのはA型とB型です。A型インフルエンザでは、数年から数十年ごとに世界的な大流行が見られますが、これは突然別の亜型ウイルスが出現して、従来のウイルスと代わることによって起こります。1918年のスペインかぜ(H1N1)は39年間、1957年にはアジアかぜ(H2N2)が11年間続き、1968年には香港型(H3N2)が、そして1977年にソ連型(H1N1)が加わり、現在はA型のH3N2とH1N1、及びB型の3種が世界中で流行しています。インフルエンザのワクチンは、今年はこの型が流行するだろうと予想をして製造します。インフルエンザの予防接種を受けられた方も多いと思いますが、実は感染を予防する効果はありません。厚生労働省の研究班の報告によれば、感染した場合もインフルエンザ発症と重症化を抑える効果はあるそうです。また、ワクチンと違う型のインフルエンザには罹患してしまいます。そのため「予防接種したのに、インフルエンザに罹った」という声を聞くことがあります。予防接種をしたからと過信をせず、身の回りを清潔に保ち、十分な睡眠とバランスのとれた食事や基礎的な体力をつける、規則正しい生活を送ることが基本になります。そして予防法としては、外出時のマスク着用、うがい、手洗いという基本的なものになります。
・正しいマスクの着用方法
  http://www.medicom-japan.com/special/mask.html
・正しい手の洗い方
  http://www.medicom-japan.com/special/hand-washing.html
・正しい手指消毒の方法
  http://www.medicom-japan.com/special/hand-hygiene.html

4.新型インフルエンザ
インフルエンザは、数十年おきに今までのインフルエンザウイルスとは全く違う「新型インフルエンザ」に変異したウイルスが発生します。これまでに存在したことのない新しいウイルスのため、誰も免疫を持っておらず、新型インフルエンザが発生すると短い間に広がり、大流行(パンデミック)になる可能性があります。1918年にスペインかぜ、1957年にアジアかぜ、1968年に香港かぜと3回の新型インフルエンザが発生しました。
そして、現在最も心配されているのが、鳥インフルエンザの人から人への感染です。鳥インフルエンザに感染しても、患者から他の人にうつることは殆どありません。しかし人への感染が繰り返されるうちに、鳥インフルエンザウイルスが人の身体に合うように変異することがあります。人の体内で増えやすいウイルスが作られるようになり、他の人へ移っていく力をウイルスが持つようになるのです。こうして人から人へと感染するまでに変異したウイルスは、鳥インフルエンザウイルスではなく人インフルエンザウイルスに変異したことになります。元々が鳥のウイルスのため、殆どの人が感染した経験を持たず、大流行を起こす恐れがあります。
2014年の冬に鳥インフルエンザから新型インフルエンザに変異する可能性が心配されていたのが、「H7N9型鳥インフルエンザウイルス」と「H5N1型鳥インフルエンザウイルス」です。「H5N1型」は香港で発生し、東南アジア、ヨーロッパ、アフリカなど広い地域で鳥の間に広がり、人への感染も報告されています。
「H7N9型」は、中国での感染が報告されており、人の体内でも増えるまでに変異することがわかりました。2016年11月以降、中国全土で鳥インフルエンザウイルスに感染した人間の患者数は360人を超えています。2013年3月に鳥インフルエンザウイルスのヒトへの感染が中国で最初に報告されて以来、過去4年間で1000人以上が感染し、このうち少なくとも359人の死亡が確認されています。
今年に入ってから福建、雲南、湖南、湖北、浙江各省などで感染報告が上がっています。政府の統計によると、今年1月の感染者は192人に上り、そのうち79人が死亡と発表されていますが、実際の感染者はもっと多いとの見方もあります。中でも江蘇省では49人の感染者のうち21人が死亡、安徽省では40人以上が発症し20人が死亡したと発表されています。特に患者数が多い江蘇省と安徽省では、感染して入院中の父親を看護した家族や、同部屋に入院した別の患者が発症するなど院内感染のケースも報告されています。
アメリカ・ニューヨーク市では、保護された400匹近い猫が鳥インフルエンザに感染し、治療にあった獣医師からもウイルスの陽性反応が出ました。
日本でも2016年11月以降、青森県(2ヶ所)、新潟県(2ヶ所)、北海道、宮崎県(2ヶ所)、熊本県、岐阜県、佐賀県と10農場で高病原性鳥インフルエンザが発生し、家禽の処分が行われています。それ以外にも21都道府県、合計171事例の死んだ野鳥から鳥インフルエンザウイルスが検出されています。
厚生労働省検疫所 鳥インフルエンザ発生状況
 http://www.forth.go.jp/topics/2017/02211146.html
農林水産省 平成28年度国内発生事例
 http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/H28AI/h28_hpai_kokunai.html

まだ日本では人への感染は報告されていませんが、特に今年は野鳥から検出される事例が多くなっています。中国を始めとして東南アジアでは、生きた家禽を扱う市場が数多く存在しています。鳥インフルエンザの人から人への感染によるパンデミックは、もうすぐそこまで迫っているのではないでしょうか?



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2016年を振り返る その2

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。前回に引き続き、今回も2016年の出来事を振り返ってみたいと思います。1.火山活動2016年も環太平洋地域の火山噴火が例年より早いスピードで噴火するなど、活発な火山活動が続きました。国内では2015年8月に初めて噴火警戒レベルが4(避難準備)になった桜島は、幸いにも危惧された大きな噴火は起こらず、2015年9月にはレベル3(入山規制)に引き下げられました。2016年も噴火活...
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
前回に引き続き、今回も2016年の出来事を振り返ってみたいと思います。

1.火山活動
2016年も環太平洋地域の火山噴火が例年より早いスピードで噴火するなど、活発な火山活動が続きました。
国内では2015年8月に初めて噴火警戒レベルが4(避難準備)になった桜島は、幸いにも危惧された大きな噴火は起こらず、2015年9月にはレベル3(入山規制)に引き下げられました。2016年も噴火活動は低調な状態が続いています。2月に爆発的噴火が発生しましたがその後は回数も減り、6月に5回、7月に2回の爆発的噴火が観測された後は、現在まで観測されていません。
*爆発的噴火:ガス、水蒸気、岩石等を放出し、空振を伴う現象
一方、阿蘇山では10月に36年ぶりになる爆発的噴火が起こり、噴煙が高さ1万1000mまで上がりました。火口付近に設置したカメラでは、広範囲に噴石が飛散した様子が確認されました。約300キロ離れた香川県など広範囲で降灰が確認され、阿蘇市内では灰が3cm積もりました。阿蘇山ロープウェー火口西駅の屋根には複数の穴が開き、噴石の恐ろしさを感じさせました。噴石は直径50cm以上の物が、火口から南東1.2キロ地点まで飛んだことが確認されました。熊本地震の震源域が阿蘇山直下まで及んでいたこと、阿蘇山周辺での余震活動が活発であったため噴火を懸念する声が多くありましたが、事前の予測は出来ませんでした。
2013年11月から噴火が始まった西ノ島は、噴火も治まり落ち着いた状態が続き、研究者が初の上陸を果たしました。この島はカツオドリの繁殖地になっておりその生息が心配されましたが、その存在が確認されました。また植物や昆虫も僅かに残っており、今後は溶岩で覆われた部分にも分布が広がっていくと思われます。本当に生命の力強さを見せられた感じです。
上記の火山以外にも火山活動の高まりが確認されている八甲田山(青森県)、十和田湖(青森・秋田県)、弥陀ヶ原(富山・長野県)の3火山が、12月1日から気象庁が24時間体制で観測する「常時観測火山」に追加されました。これで国内の常時観測火山は50火山になりました。
気象庁 常時観測火山
 http://www.jma.go.jp/jma/kishou/intro/gyomu/index92.html

2.台 風
2016年で特にその活動が異常だったのが台風です。最初の台風1号が発生したのは7月3日で、1951年に統計を取り始めて以来2番目に遅い発生となりました。そして天気図画面に同時に3個台風があったりと、今まで見た事のないような様相を呈していました。
通常は南シナ海で発生した熱帯低気圧が台風になり、北上して来ます。日本に上陸する場合は、沖縄や九州など西日本に上陸して東日本へ向かったり、日本海側へ抜けたり、或いは小笠原辺りから関東へ上陸したり等の進路をとりますが、今年は初めて上陸したのが北海道や東北などでその動きも異常でした。北海道に台風が上陸したのは9年ぶりでしたが、一週間で3つの台風が上陸したのに加え、台風10号の接近で暴風と豪雨による各地の川の氾濫、橋の流失が相次ぎ、JRや道路など交通網が壊滅的打撃を受けました。
特に台風10号の経路は、北上しながらその進路を太平洋側に沿って西へ動いたので中国の方へ行くかと思っていたら、まさかのUターンを行って戻って来て、岩手県に上陸しました。10号は気象庁が統計を取り始めて以来、初めて東北地方の太平洋側に上陸した台風となりました。台風の進路は海水温などの影響を受けますが、Uターンしたのは初めてです。この台風10号の豪雨により、グループホームの高齢者9人が犠牲になってしまいました。
この原因は施設側が「避難準備情報」の意味を誤解していたことが原因でした。避難情報は緊急性が高いものから「避難指示」「避難勧告」「避難準備情報」の3種がありますが、「避難準備情報」はその字のとおり準備を開始すると考えていたために避難が間に合いませんでした。本来は高齢者や自力では避難出来ない方達が、避難を開始するという意味がありました。
この台風10号の被害を受けて内閣府は12月26日、自治体が発令する「避難準備情報」の名称を「避難準備・高齢者等避難開始」に変更し、全国の自治体に新名称を使うように通知しました。また「避難指示」についても危険が差し迫っている状況をより強調するために「避難指示(緊急)」という表記に改めました。
内閣府 避難準備情報の名称の変更について
 http://www.bousai.go.jp/oukyu/hinankankoku/

3.気 象
11月24日、都心で初雪が観測されました!11月の積雪は1875年の統計開始以来初めてのことで、11月の初雪としても54年ぶりの出来事でした。筆者の居住する地域は余り雪は降らないので、チラチラ降るぐらいかなと思っていたら本格的な雪景色になり驚きでした。
一方世界では、全く雨が降らない地域、大量の雨により洪水を繰り返す地域、異常な暑さ、異常な寒さと気候が二分された感があります。アメリカでは西海岸と東海岸で正反対の天候になり、西海岸の乾燥のため自然発火した山火事はその数を増しています。また砂漠地帯では豪雨があり、その結果により一面の草原地帯が出現した地域もありました。暑い中東で雪が降ったこともありました。現在、北半球は冬で南半球は夏ですが、異常な暑さと異常な寒さの気温差が100℃近くにもなっています。
2016年の気象はますます気温の変化が激しく、日本でも一日の気温の差が10℃以上あるのが当たり前になってきました。季節外に暑かったり寒かったりと、地球の気候がどんどんおかしくなっています。

国連大学が世界171ヶ国を対象に自然災害に見舞われる可能性や対処能力を評価した「世界リスク報告書2016年版」によると、日本は総合順位で17位でした。これは地震・台風・洪水・干ばつ・海面上昇の5種類の自然災害について、28項目の指標を設けて評価したものです。自然災害に見舞われる可能性では4位でしたが、インフラ整備や対処能力、適応能力が評価されて17位になりました。
国連大学によると、2015年に世界中で346件の自然災害が発生し、約1億人が被災し、2万2000人以上が死亡し、665億ドル(7兆円)の損失があったそうです。日本の昨年の自然災害による損失を見ると、熊本地震の被害額(2.4~2.6兆円)は世界の損失の約半分を占めます。2011年の東日本大震災による被害総額は(内閣府は16兆9000億円と推計)は、世界の損失額の2年分を超える金額になります。この数字を見るだけでも、いかに日本が自然災害大国かがわかります。
自然災害は避けられませんが、防災意識を高めて各自が準備することにより、少しでも人的被害、物的被害を軽減する「防災」「減災」が重要な時代を迎えています。





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2016年を振り返る その1

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。2016年も世界では大雨、干ばつ、竜巻、台風、ハリケーン、地震、火山噴火と様々な自然災害が多発しました。今回は2016年の代表的な自然災害の内、地震について振り返ってみたいと思います。まず自然災害ではありませんが、12月23日に新潟県糸魚川市で大規模火災が発生しました。被害に遭われた方には、心からお見舞いを申し上げます。この火災は鍋の空焚きが原因だったようです...
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
2016年も世界では大雨、干ばつ、竜巻、台風、ハリケーン、地震、火山噴火と様々な自然災害が多発しました。今回は2016年の代表的な自然災害の内、地震について振り返ってみたいと思います。

まず自然災害ではありませんが、12月23日に新潟県糸魚川市で大規模火災が発生しました。被害に遭われた方には、心からお見舞いを申し上げます。この火災は鍋の空焚きが原因だったようですが、折からの強風に煽られて大変な大火となってしまいました。空気が乾燥している冬場は、火の取り扱いには細心の注意を欠かさないようにしたいと思います。

1.国内の地震
(1) 熊本地震
2016年も多くの地震がありましたが、その中で特筆すべきは、やはり4月に発生した熊本地震です。4月14日にM6.5の地震が発生し、益城町で震度7が観測されました。この地震に対する余震は、その日だけでも震度6弱が1回、震度5弱が1回、震度4以下が37回と、総回数が40回に上りました。翌日15日は震度6強が1回、震度5弱が1回、震度4以下が110回と、総回数が112回にも上りました。そして最初の地震が発生した約28時間後にはM7.3の地震が発生して、再度益城町で震度7が観測されました。震度7は阪神大震災、新潟県中越地震、東日本大震災でも観測されましたが、同じ地域で震度7が2回観測されたのは観測史上初めてのことになります。この地震は当初14日の地震が「前震」、16日の地震が「本震」になるとの見解が気象庁から発表されました。しかし後から大きな地震が発生して初めて「前震」だったことが判明するため、現在気象庁では「前震」という言葉を用いないようになりました。
阪神大震災の後に住宅の耐震基準が見直され、震度7にも耐える構造になりました。住宅メーカーも耐震実験を重ね、丈夫な住宅づくりに努めていました。しかし続けて2回も震度7に襲われるという予測は誰もたてておらず、新しい基準で造られた建物にも多くの倒壊被害が出てしまいました。
よく地震特集番組で目にしますが、某研究所が行った耐震補強をした家としていない家を震動台で揺らすと、補強をしていない家だけが崩れてしまう映像をご覧になったことがあると思います。映像の公開はしていませんが、実は耐震補強をした家を再度揺らしたところ、倒壊してしまいました。東日本大震災の時にも多くの地域で震度6弱や強が観測されました。一見何の被害が出ていないように見える家屋も、家の中の見えない部分はどうなっているか分かりません。次に大きな地震に襲われた際には、倒壊の可能性も考えられます。せめて目に見える外側の部分のみでも、土台部分に亀裂が入っていないか等の確認をしておきましょう。

(2) 三重県南東沖地震
4月1日に三重県南東沖を震源とするM6.5の地震が発生しました。震源地が海上だったので最高震度は4でしたが、この地震の発生した場所は1944年の昭和東南海地震の震源に近く、フィリピン海プレートと陸のプレートの境界付近のため、切迫する南海地震との関連が気になる地震です。この日は新年度の初日に当たり、役所や会社では新入社員や移動初日の人も多い日でした。移動したての防災担当者が、何をしていいのか分からずに戸惑っていたという声もあちこちで聞こえてきました。災害は時を選ばないで襲ってくることを、肝に銘じていたいと思います。
2017年1月3日には、上記とほぼ近い場所でM4.8の地震が発生しました。この地震の震源は深さ380kmと深く、震度が観測されたのが東北から関東地域でした。1月4日にフィジー諸島でM6.9の地震がありましたが、この2日前にも500kmを超える深い場所で、M5.3とM6.3の地震が発生しています。深発地震の後に必ずしも大地震が発生するわけではありませんが、「南海トラフ地震が2017年に発生してもおかしくない」と述べる専門家もおり、注意しておきたい地震です。

(3) 緊急地震速報の誤報
8月1日に、関東地方を震源とするM9.1、最大震度7という緊急地震速報が一部の人に配信されました。緊急地震速報は一般向けと鉄道事業者等の高度利用者向けがあり、今回の誤報は高度利用者向けのものでした。これはどこか1ヶ所の地震計で揺れを感知したら速報が配信されるようになっており、千葉県富津市にあった地震計で落雷によるノイズを観測し、配信されたのが原因のようでした。2013年にも奈良県を震源とする最大震度7の地震という、緊急地震速報の誤報がありました。この時は海底地震計で観測したノイズを、地震の揺れとして誤って計算したことが原因でした。
いずれも地震が本当に発生しなかったことは良かったですが、速報を受信した際にどのような行動をとるかが大切になってきます。年末の12月28日に茨城県北部を震源とするM6.3の地震の際にも、緊急地震速報が配信されました。該当地域にお住まいの方は、この時にどんな行動をとったでしょうか?前もって揺れが分かるのは有り難いですが、技術の限界もあります。改めて揺れが始まった時のご自身の行動を確認してみましょう。

(4) その他の地震
2016年は他にも6月に北海道内浦湾で震度6(M5.3)、10月に鳥取県中部で震度6(M6.6)、11月に福島県沖で震度5弱(M7.4)の地震が発生しました。福島の地震の際には津波注意報も発令されました。そして12月には茨城北部で震度6弱(M6.3)の地震がありました。
気象庁によると震度1以上の地震は昨年の3.5倍にもなり、一年間で6566回の地震を観測し、東日本大震災以降では最大の数字になったそうです。そのうち震度5弱が18回、震度5強が5回、震度6弱が7回、震度6強が2回、そして震度7が2回に上ります。
首都直下型地震や南海トラフ地震が確実に近付いてきている現在、改めて防災対策を見直しておくことが大切になります。
東京都防災ポケットガイドブック
 http://www.bousai.metro.tokyo.jp/bousai/1000031/1000804.html
消防庁防災マニュアル
 http://www.fdma.go.jp/bousai_manual/

2.外国の地震
2016年は外国でも大きな地震が発生しました。そのうちM7を超える地震は、1月にカムチャッカでM7.2、4月にバヌアツでM7.3、5月に南太平洋でM7.2、7月にマリアナ諸島でM7.7、8月にニューカレドニアでM7.6、南大西洋でM7.4、北大西洋でM7.4、9月にニュージーランドでM7.2、11月にニュージーランドでM7.8、エルサルバドルでM7.2、そして12月はソロモン諸島でM7.8、パプアニューギニアでM7.9、M5以上の地震は数限りないというような状況でした。
環太平洋のエリアは地震が当たり前の地域ではありますが、2016年はM6を超える地震がイタリアで8月と10月に発生して、それぞれ300名近くの犠牲者が出てしまいました。ニュージーランドでも多くの地震が発生しました。またミャンマーや韓国、チベットなど、余り地震が発生しない地域でも地震があり、被害が出ています。地震がない地域では建築物の構造も日本とは異なり、M5クラスの地震でも大きな被害を生む場合があります。

2016年は国内・国外で多くの地震があり、地球自体の活動が活発になっているように感じられます。2017年もまだ5日しか経っていませんが、フィジーでM6.9、福島沖でM5クラスが2回発生するなど、その動きが活発化しているようです。日頃から防災意識を高めていきたいと思います。
次回は「2016年を振り返る その2」として、火山噴火を始めとする地震以外の自然災害について振り返ってみたいと思います。



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大掃除のついでに防災を

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。2016年もあとわずか、大掃除の時期がやって来ました。今回は大掃除をしながら、ついでに防災や備蓄の見直しについて紹介したいと思います。1.室内の点検大掃除の際には、普段はやらない家具の裏や見えない場所、手が届かない場所などもきれいにします。また家具を動かす場合も多くなります。この機会を利用して防災面の点検もやってみましょう。(1) 寝 室防災の観点から、真...
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
2016年もあとわずか、大掃除の時期がやって来ました。今回は大掃除をしながら、ついでに防災や備蓄の見直しについて紹介したいと思います。

1.室内の点検
大掃除の際には、普段はやらない家具の裏や見えない場所、手が届かない場所などもきれいにします。また家具を動かす場合も多くなります。この機会を利用して防災面の点検もやってみましょう。

(1) 寝 室
防災の観点から、真っ先に点検する場所は寝室になります。寝ている間は無防備になり、地震などで家具が転倒すると身の危険に直結します。たんすなどの大きな家具は、出来るだけ寝室には配置しないようにします。寝室以外に場所がない場合は、ベッドや布団から遠ざけます。もし部屋が狭くてそれも無理な場合は、倒れてもベッドやドアを塞がないように場所や向きを変えます。家具を動かせない場合は、L字型金具や突っ張り棒などで固定しましょう。固定しても倒れるから無駄だと言われる方もおりますが、少しでもドン!→バタン!の直撃から身を守るために、家具類の固定はしておきましょう。
また突っ張り棒は地震が起きるたびに緩んで来るので、既に固定されている方は家具の上の埃を掃除するついでに、突っ張り棒の緩みを確認して締め直しておきましょう。
背の低い棚の上に小さな鉢植えやちょっとした飾り物を置く場合も、棚はドアやベッドのそばを避け、物は滑り止めマットを敷いた上に置きましょう。

(2) 廊下や玄関
廊下は避難する時の大切な経路になります。ここが通れないと家からの脱出が困難になるので、通路にある障害になる大きな物をどけたり、割れる恐れのある花瓶やつぼ、水槽などは移動させるか片付けましょう。玄関も大きな物が倒れて塞がないように、整理しておきましょう。またベランダも人が通りやすいように片付けておきましょう。特にマンションは逃げ道が玄関かベランダの2ヶ所しかないので、通路の確保はとても重要になってきます。

(3) 台 所
食器や調理器具などの収納も、大掃除の際に見直してみましょう。鍋や大皿などの重たいものは、棚の下段に収納します。食器棚は転倒防止のためL字型金具や突っ張り棒などで固定し、観音開きの扉が開かないようにストッパーを取り付けておきましょう。ガラスには飛散防止フィルムを貼りましょう。
台所や冷蔵庫の掃除は、備蓄用の食料が足りているか、賞味期限は大丈夫かといった確認も兼ねて行います。備蓄は一週間程度はあった方が安心ですが、冷蔵庫に大量の物があると停電した場合には痛んできます。量を把握して、日々の食事で使いながら買い足しておけば大丈夫です。
食料品以外にも、常備薬や電池、カセットコンロのボンベなど、使用期限のあるものの点検や買い足しをしておきましょう。
東京都防災ホームページ 家具・家電転倒防止対策
  http://www.bousai.metro.tokyo.jp/bousai/1000027/1000289.html
NHK備える防災 今すぐ出来る!家の中の地震防災
  http://www.nhk.or.jp/sonae/special/bousai_no_chie/index.html

2.非常持ち出し品
大掃除で家の中の点検をする時に、非常持ち出し品も改めてチェックしておきましょう。非常持ち出し品には、一次持ち出し品と二次持ち出し品があります。

(1) 一次持ち出し品
一次持ち出し品は、最初の3日間を乗り切るための物品です。災害が起きると、特に大規模な災害ほど、最初の3日間ぐらいは災害救助応援が来ないことも予想されます。この3日間をとにかく乗り切るための、命を守るために必要な物を備えましょう。
① 枕元に置いておくもの
地震は就寝中に起きるかもしれません。とっさの時でもすぐに持ち出せるように、まとめて置いておきましょう。
・懐中電灯、靴、ヘルメットや帽子、防災マスク、軍手、タオル、貴重品袋、スマホ充電器
② 非常持ち出し袋
非常持ち出し袋で持ち出せる重量は、成人男性で8kg、成人女性で6kg、高齢者や子供は3kgぐらいが目安です。本当に必要な物をよく選び、持ち出せる量のものにしましょう。
・懐中電灯、ホイッスル、手回し充電式ラジオ、ヘルメットや帽子、防災マスク、軍手、ラ
 イター、飲料水や非常食、簡易トイレ、トイレットペーパー、救急用品、衛生用品、スマ
 ホ充電器、貴重品(保険証、免許証、通帳、有価証券のコピー)、その他眼鏡や薬等
③ 常に持っていたい物
・持病の薬、携帯電話、ペンライト、ホイッスル、家の鍵

(2) 二次持ち出し品
自宅の安全が確認できれば、自宅での避難生活が始まります。二次持ち出し品は、避難生活のために備えておくべき物になります。一次持ち出し品が命を守るために必要な物ならば、二次持ち出し品は生活するために必要な物になります。
① 物置などにまとめて備蓄
避難生活をする上で必要になる物を、アウトドア用品などと共に纏めて置いておくと便利です。
・大型懐中電灯、小型消火器、簡易食器、寝袋、救出用具、飲料水や非常食、着替え、飲料
 用ポリタンク、カセットコンロと燃料、毛布、ビニールシート、衛生用品、ロープ、軍手
 や手袋、大型ビニール袋、簡易トイレ、ウエットティッシュ類、その他
② 備蓄しておきたい食品
加熱しなくても食べられるもの、水を余り使わずに調理出来るものをストックしておくとよいでしょう。家族の人数によって必要になる量も異なります。最低3日分は各家庭にあったものを揃えておきましょう。またペットを飼っている家庭では、ペットの分も忘れずに用意しておきましょう。
・水、無洗米、レトルトご飯、乾麺、インスタント食品、スープ、缶詰、レトルト食品、野
 菜ジュース、菓子、栄養補助食品 その他
防災グッズは何を用意したらいいのか?
  https://allabout.co.jp/gm/gc/2245/2/

大掃除の時に物を出来るだけ片付けて減らすと、災害時も安全で、今後の掃除も楽になります。また大掃除は家族で行うことが多いので、災害時にどんな物が危険になるか家族で話したり、非常時の連絡方法を確認したりすれば、防災意識を高めるのにも役に立ちます。


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