令和6年能登半島地震

いつもブログをご覧いただきまして、ありがとうございます。本日掲載の記事は、今年2024年1月1日に発生しました能登半島の地震に対し、速報として翌日1月2日にいただいておりました記事ですが、すぐに載せる事が出来ず、本日の掲載となってしまいました。今後、皆様に早く情報が提供出来るよう、改善に努めてまいります。今回の地震は、大きな動きでありましたことからも、今後も、警戒が必要な大地の動きです。記事をお読みいただ...
いつもブログをご覧いただきまして、ありがとうございます。
本日掲載の記事は、今年2024年1月1日に発生しました能登半島の地震に対し、速報として翌日1月2日にいただいておりました記事ですが、すぐに載せる事が出来ず、本日の掲載となってしまいました。
今後、皆様に早く情報が提供出来るよう、改善に努めてまいります。

今回の地震は、大きな動きでありましたことからも、今後も、警戒が必要な大地の動きです。
記事をお読みいただきまして、改めて、身の回りへの防災の意識を見直していただけますと幸いです。

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速報 令和6年能登半島地震

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
2024年(令和6年)1月1日、石川県能登半島を震度7の大地震が襲いました。今回は現在までに判明していることをお伝えさせていただきます。

1.地震概要
2024年(令和6年)1月1日、16時6分頃、M5.7、震度5強の地震がありました。その4分後の16時10分頃、本震であるM7.6、震度7の大地震が発生しました。その8分後には16時18分頃、M6.1、震度5強の余震がありました。
その後も数分おきに余震が繰り返し、M5.0・震度4、M5.7・震度5強、M5.2・震度4、M4.8・震度5弱、M5.0・震度3、M5.3・震度5弱、M5.6・震度5弱、M4.7・震度5弱、M4.6・震度5弱、M5.6・震度5弱、M4.6・震度5強、マグニチュード5以上の地震が7回、震度5弱以上の地震が8回と、2日21時までに数分おきに250回以上もの余震が発生しています。なお震源の位置により名称が異なりますが、「石川県能登地方」「能登半島沖」「富山湾」「佐渡付近」「新潟県上中越沖」の5つの震源地をまとめています。
本震であるM7.6の地震の際には、広いエリアに緊急地震速報が発令されました。志賀原発のある石川県志賀町で震度7、石川県の七尾市・輪島市・珠洲市・穴水町で震度6強、石川県中能登町・能登町、新潟県長岡市で震度6弱、震度5強は新潟県、富山県、石川県、福井県、震度5弱は新潟県、富山県、石川県、福井県、長野県、岐阜県、そして震度4~1は北海道から鹿児島に至る沖縄県以外の全県で観測されました。

2.津 波
この地震では、東日本大震災以来の大津波警報が発令されました。地震直後に津波警報と注意報が発令されましたが、すぐに大津波警報に変わり、1日午後8時まで発令され、その後は津波警報と注意報に変わりました。津波注意報が全て解除されたのは、2日の午前10時でした。
気象庁|津波警報・注意報、津波情報、津波予報について (jma.go.jp)

日本海側の地震の特徴は、発震直後に津波が襲来するため、即座に避難する必要があります。幸いにも東日本大震災のような大きな被害は免れましたが、各地で被害が発生しています。
珠洲市の港に津波被害 ヘリ映像 - Yahoo!ニュース

【詳報】能登半島地震(1日) 石川県で震度7、日本海沿岸に津波 [能登半島地震]:朝日新聞デジタル (asahi.com)
【速報】17:25現在の最新情報 石川県で震度7 能登に大津波警報 (2024年1月1日) (youtube.com)

3.各地の被害
現在までに亡くなられた方は石川県で48名、家屋の閉じ込めなどの行方不明者(人数不明)もおり、避難をされている方は2万8千人にのぼります。
輪島町の朝市エリアの火災では、200棟が全焼しました。また古い家屋が多い地域でもあり、倒壊家屋も多数あり、救出が続いています。そして石川県だけではなく、新潟県内でも地盤の液状化が発生し、家屋の被害、崖崩れ、道路の陥没や寸断などの被害が出ています。

【速報】「市内は壊滅状態」住宅約1000棟全壊の可能性に言及 珠洲市長が物資不足を訴える | TBS NEWS DIG (1ページ)

【速報中:能登地震 被害状況】石川県内で48人死亡確認 新潟 福井 富山 岐阜でもけが人など情報多数 | NHK | 令和6年能登半島地震

震源域150km、桁違いの断層破壊か 専門家「日本海側で最大級」(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース

震源断層、長さ150キロか 輪島市西部が4メートル隆起 政府調査委(時事通信) - Yahoo!ニュース

能登半島は昨年5月5日にM6.3、震度6強の大地震が発生し、その後、M5.8、震度5強の地震を含む43回の余震が発生しました。その後も活動は続いていましたが、そこまで大きな揺れはありませんでした。
今回はとにかく余震の数が多くなっています。震源の場所も能登半島の付け根辺りから先端、佐渡ヶ島に近い海底など、能登半島全体が揺れています。
最初の地震での被害は軽微でも、数多く揺すられることにより、微小な被害が段々と拡大して、新たに家屋が倒壊する可能性もあります。またM7クラスやそれに近い規模の地震が、再度発生する可能性もあり得ます。
近い地域にお住いの方は、改めて家屋内の点検をして下さい。また他の地域にお住まいの方も他人事とは思わずに、地震への備えを見直しておくことをお勧めします。

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伊豆・小笠原諸島の火山活動について その1

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。2013年に西之島での噴火が始まって以来、伊豆諸島・小笠原諸島での火山活動が活発になってきました。西之島は現在も噴火が続き、その後に福徳岡ノ場、噴火浅根、鳥島、そして硫黄島と噴火が続いています。今回は2回に分けて、この伊豆諸島・小笠原諸島での火山活動について取り上げてみたいと思います。1.過去の代表的な活動伊豆諸島・小笠原諸島は、新潟県の焼山から伊豆諸...
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
2013年に西之島での噴火が始まって以来、伊豆諸島・小笠原諸島での火山活動が活発になってきました。西之島は現在も噴火が続き、その後に福徳岡ノ場、噴火浅根、鳥島、そして硫黄島と噴火が続いています。今回は2回に分けて、この伊豆諸島・小笠原諸島での火山活動について取り上げてみたいと思います。

1.過去の代表的な活動
伊豆諸島・小笠原諸島は、新潟県の焼山から伊豆諸島・小笠原諸島・硫黄諸島を経てマリアナ諸島北部西側の火山列島と繋がる富士火山帯に属しており、伊豆大島、新島、神津島、三宅島、八丈島、青ヶ島、硫黄島は気象庁の常時観測火山に指定されています。
中でも伊豆大島の三原山は1912年、1950年、1986年と、定期的に中規模以上の噴火を起こしています。特に1986年の噴火では割れ目噴火や、溶岩流が人口集中地域に迫り、全島避難が行われました。これらの噴火以外にも、しばしば小規模噴火が発生しています。
三宅島の雄山は平均50年間隔で噴火が起き、明治以降だけでも5回の噴火が発生しています。近年では1983年、2000年に噴火が発生しました。特に2000年の噴火では三宅島・神津島・新島付近で、震度6弱の地震が6回観測される大規模な群発地震が発生しました。その後、雄山からの噴火が始まり、火砕流なども発生しましたが、火山ガス(二酸化硫黄)の放出が激しく、全島避難が行われました。
気象庁|伊豆・小笠原諸島の活火山

2.現在の活動状況
2013年の西之島の噴火以来、伊豆諸島・小笠原諸島での火山活動が活発になっています。今年5月には、八丈島近海で一日のうちにマグニチュード5クラスの地震6回を含む、9回もの群発地震、そして新島・神津島近海を震源とする震度5弱を含む、一日で29回もの群発地震が発生しました。11月16日には一日で4回も地震が発生しており、今後の動きが気になるところです。また常時観測火山に指定されていない場所での動きも始まりました。

(1) 西之島
東京から930キロ離れた場所にある西之島は、2013年11月20日に島付近の海底から噴火が始まり、新島が誕生しました。その1ヶ月後には溶岩流が西之島に達し、二つの島が一体化しました。2023年までに5回の噴火期があり、活動と休止を繰り返しながら断続的に溶岩を流出させ、島の面積は当初の約13倍となる約3.9平方キロメートルにもなりました。
噴火当初は溶岩が地表を流れるタイプの噴火でしたが、2020年6月頃からは、煙を高く上げて火山灰を激しく噴出させるタイプの噴火に変わりました。溶岩が冷えて固まってデコボコしていた陸地は、厚さ数メートルの火山灰で覆われ、平らに近い状態になりました。
西之島の地下には複数のマグマ溜まりがあると考えられ、今後も地下からのマグマの供給が続くと考えられます。供給されるマグマは温度が高いため、マグマ溜まり周辺の地殻を溶かしてしまう可能性があり、場合によってはカルデラ噴火を起こす可能性もあると考える専門家もいます。西之島の噴火については1973年以降のことしかわからないため、今後どのように噴火するかの予測は難しいようです。
西之島|海域火山データベース|海上保安庁 海洋情報部

(2) 福徳岡ノ場
2021年8月13日、小笠原諸島・硫黄島の南にある福徳岡ノ場で11年ぶりに噴火が始まり、直径約1キロメートルの新島が確認されました。気象庁によると、福徳岡ノ場での噴火は明治以降に少なくとも7回確認され、そのうち3回の噴火で島が出現しましたが、約2ヶ月後に海に沈むなど、いずれも島として残りませんでした。今回も風雨や波で削られ、2ヶ月後には半分程度に小さくなり、1年後には消滅が確認されました。
今回の噴火で最も特徴的なことは、大量の軽石が噴出して、沖縄や鹿児島・奄美諸島から伊豆諸島、千葉県館山沖、遠くはフィリピン・バタン島に至る広い地域に漂着したことです。漁港に漂着した軽石により、漁船のエンジントラブルの可能性が高く、漁船の出入りが出来ません。沖縄では4割の漁船が休業を余儀なくされました。離島に生活物資を届ける定期船も接岸できないなど、住民の暮らしにも影響が及びました。腸などに軽石を詰まらせて死んでしまった魚も多くあったり、また海中への太陽光も遮ってしまうため、長期化すると生態系への影響も懸念されました。
専門家によると戦後最大規模の噴火で、噴出量は約5億立方メートル(東京ドーム約400杯分)と推定され、自然消滅するまで数年かかるようです。日本は世界の7%に当たる111もの活火山を抱え、そのうち1割弱は海底火山です。大噴火は想定を超える被害をもたらしますが、それがこの噴火で改めて示されました。
福徳岡ノ場|海域火山データベース|海上保安庁 海洋情報部

■鹿児島大学理学部 福徳岡ノ場火山の漂着軽石
かだいおうち Advanced Course (kagoshima-u.ac.jp)

(3) 噴火浅根
噴火浅根は小笠原諸島・北硫黄島の西約5キロに位置し、2022年3月27日、気象衛星ひまわりの観測により噴煙が確認され、気象庁が周辺海域に噴火警報を発表しました。この場所では1930年代から45年にかけて、複数回噴火した記録があります。しかし、3月29日と4月18日に海上保安庁の航空機が現地を確認したところ、噴火後に見られる海水の変色などは確認できず、火山予知連は発達した雲が噴煙のように見えた可能性があると指摘しました。
陸地から遠く離れた地域、また観測機器の設置が難しい海底火山は、衛星画像などから噴火を確認するしか方法がありません。もし大規模噴火を起こしていても、その状況はすぐには分からないので、避難が遅れる可能性もあります。2023年9月に噴火警報は解除されましたが、本当に噴火したかどうか完全には否定できませんでした。

(4) 海徳海山
2022年8月下旬、硫黄島から北約150キロの海徳海山で、直径100mの円形をした海水の変色が発見されました。海水の変色は、海底火山から噴出する酸性の熱水が、弱アルカリ性の海水と反応し、有色の化合物が生じることで起こります。11月末の衛星画像の分析では、長さ13キロにわたる海水の変色が確認されました。現地を確認した専門家は、「海底火山から相当な量の熱水が噴出されないと、ここまで変色が広がらない。火山活動は活発化しており、いつ噴火してもおかしくない」と述べています。
海徳海山|海域火山データベース|海上保安庁 海洋情報部 (mlit.go.jp)

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防災用品について

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。9月1日は「防災の日」です。これは1923年(大正12年) 9月1日に発生した関東大震災にちなんだもので、1960年(昭和35年)に制定されました。またこの時期は、台風の襲来が多いとされる二百十日(立春の209日後)にあたり、「災害への備えを怠らないように」との戒めも込められています。この9月1日を含む1週間を防災週間として、各地で様々な防災訓練や防災展などが開催されます。特...
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
9月1日は「防災の日」です。これは1923年(大正12年) 9月1日に発生した関東大震災にちなんだもので、1960年(昭和35年)に制定されました。またこの時期は、台風の襲来が多いとされる二百十日(立春の209日後)にあたり、「災害への備えを怠らないように」との戒めも込められています。この9月1日を含む1週間を防災週間として、各地で様々な防災訓練や防災展などが開催されます。特に今年は関東大震災から100年を迎え、多くの番組が放送されました。またそれに関連するイベントも各地で開催されています。

■ぼうさいこくたい2023 (bosai-kokutai.jp)

■関東大震災100年企画展「震災からのあゆみ~未来へつなげる科学技術」::国立科学博物館 National Museum of Nature and Science,Tokyo (kahaku.go.jp)

■「関東大震災100年」 特設ページ : 防災情報のページ - 内閣府 (bousai.go.jp)

■気象庁|「関東大震災から100年」特設サイト (jma.go.jp)

1.ローリングストック法 (回転備蓄法)
ローリングストック法は、かなり多くの方に周知されてきました。災害時の備蓄というと、何か特別なものを備えるというイメージがあります。そのような特別な食品を用意するのではなく、普段から食べている食品、缶詰やレトルト食品、乾麺、乾物類、カップラーメン類などを少しだけ多めに準備して、その中から食べた分だけまた補充していくというやり方です。
被災した時には食欲がなくなりがちです。栄養バランスを考えることも大切ですが、自分の好きなもの、また普段から食べ慣れている食品の方が食べやすいです。備蓄のためと特別なものを用意しても、結局そのままにして賞味期限切れになってしまうこともあります。ローリングストックの対象になる食品は、基本的には「消費期限に関係なく、おおよそ半年の間に必ず一度は消費する飲料・食料」です。

(1) 家庭備蓄の例
ローリングストックでは、どれくらいの量を備える必要があるでしょうか。基本的には、家族の人数の一週間分を備蓄するのが望ましいとされ、「災害時に備えた食品ストックガイド」では、家庭備蓄の例として、大人2人の場合の一週間分の飲料・食料の量、カセットボンベの本数などが紹介されています。
① 必需品
 ・水2L×6本×4箱 (1人一日2L程度が必要)
 ・カセットコンロ・カセットボンベ×12本
② 主食 (エネルギー=炭水化物)
 ・米 2kg×2袋
 ・乾麺 (うどん・そば・そうめん・パスタ)
 ・カップ麺類×6個
 ・パックご飯×6個
 ・その他(適宜)・シリアル類など
③ 主菜 (たんぱく質)
 ・レトルト食品 (カレー等18個、パスタソース6個)
 ・缶詰 (肉・魚類など好みのもの 18缶)
④ 副菜 その他
 ・日持ちする野菜類 (タマネギ、ジャガイモ等)
 ・梅干し、のり、乾燥ワカメなどの乾物類
 ・野菜ジュース、果汁ジュース等
 ・調味料類
 ・インスタントみそ汁や即席スープ類
 ・菓子類 (チョコレートやビスケット、長期保存用のお菓子の缶詰)

■災害時に備えた食品ストックガイド:農林水産省 (maff.go.jp)

(2) 賞味期限について
賞味期限は「その日付までは品質が保たれ、おいしく食べられる」という期限であり、消費期限とは異なるので、日にちが過ぎてしまっても問題なく食べられるものが殆どです。ただし、お湯を注ぐだけのコーンスープやチーズ系のものは臭みが出てくるので、なるべく期限内に食べましょう。また生鮮食品や要冷蔵品は、基本的に期限を5日を過ぎたものは食べないように推奨されています。もし食中毒になってしまったら、非常時ではすぐに受診が出来ません。
うどん、そば、パスタなどの乾麺類は、麺が折れやすくなりますが、未開封であれば問題なく食べられます。筆者は2年前の乾麺のそばを食べましたが、問題なく食べられました。
ペットボトルの水は、未開封の状態で保存されているものであれば、飲んでも問題ありません。雑菌が入らない限り永久的に劣化することはないので、賞味期限が切れていても安全に飲むことが出来ます。もちろん直射日光や恒温恒湿を避けるなど、ごく普通に保存していることが前提条件です。ペットボトルの水は内容量が自然にだんだんと減っていくので、その表示した内容量が保たれる期限が表示されています。あまりに期限を過ぎていて、もし飲むのに不安がある場合は、断水した時のトイレの水の代わりに使うとか、身体を拭く時の水に使うなど、他の用途として用いることが出来るので捨てる必要はありません。
その他、水だけで戻せるアルファ米やパンの缶詰、最近は備蓄用の期限の長いものや、そのまま温めずに食べられるもの、また自衛隊の非常食という新製品も販売されています。

2.非常持ち出し用リュック
避難が必要になった際は、非常持ち出し用リュックを持って避難します。どのような物品を入れればよいか分からない方は、まずは市販されている防災リュックを購入して、そこに自分が必要なものを加えると簡単です。防災リュックは家族の人数分を用意して、共通の物品、個々人が必要な物品を加えます。
一例として、最低限必要な30点をセットされた防災バッグの中身を紹介します。
・避難時に:緊急用ホイッスル、ラバー手袋、2WAYランタン
・衛生用品:歯ブラシ3本、綿棒20本、マスク3枚、携帯トイレ3個、ティッシュ
・便利アイテム:圧縮袋、ナップザック、ポリ袋45L×3枚、圧縮タオル20枚、非常用給水タンク5L、ハサミ、筆記用具セット、クリアポーチ、乾電池式USBバッテリー、防水ソフトポーチ
・身体を休める:アルミシート、エア枕、アルミブランケット、レインポンチョ、アイマスク、ボディタオル
・食事の補助に:ラップ、紙皿3枚、プラカップ5個、割り箸5膳、スプーン&フォーク

上記のバッグは折り込みチラシに掲載されていた商品ですが、食料関係が一切含まれていません。避難した場所で食事がとれれば問題ありませんが、必ずしも全員分があるとは限りません。またこれは不要かなと感じる物もありました。市販品はその商品の金額により、中に入っている物品数も異なるので、いろいろ比較してからの購入をお勧めします。
以前、大雨で避難された方が、自分達は日頃から準備していたものを持参したけれど、周囲の人達は何も用意しておらず、食べ物も持っていたけれど食べることが出来なかったと話されていました。
大雨の場合は避難するまでに時間の余裕があるので準備が出来ますが、地震や津波は即刻の避難が必要なため、その場で非常持ち出し品を準備する時間はありません。将来、必ず発生する南海トラフ地震や首都直下地震は、救援の手が入るまでに時間がかかるので、それまで自分達で何とか過ごさなければなりません。これを機に、準備がまだの方は、備えを始めてみてはいかがでしょうか。

■【2023年8月】非常食のおすすめ人気ランキング106選【徹底比較】 | mybest (my-best.com)

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5月の地震活動について

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。沖縄本島近海を震源とするM6.2の地震で始まった5月ですが、その後、異様なほど地震活動が続きました。今回は、この5月の地震活動について取り上げたいと思います。1.地震活動の概況とにかく地震が多かった5月ですが、マグニチュードが大きな地震、また群発地震が多かったという1ヶ月でした。5月に入った早々の1日に、沖縄本島近海を震源とするM5.2、M6.2、M5.0、M5.4と、4回...
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
沖縄本島近海を震源とするM6.2の地震で始まった5月ですが、その後、異様なほど地震活動が続きました。今回は、この5月の地震活動について取り上げたいと思います。

1.地震活動の概況
とにかく地震が多かった5月ですが、マグニチュードが大きな地震、また群発地震が多かったという1ヶ月でした。
5月に入った早々の1日に、沖縄本島近海を震源とするM5.2、M6.2、M5.0、M5.4と、4回の大きな地震を含む、一日6回もの地震が発生しました。そして5日は能登半島を震源とするM6.3、震度6強の大地震が発生し、その後、M5.8、震度5強の地震を含む余震が、合計43回も発生しました。その後も地震が続いています。
中旬の13日になると、トカラ列島での群発地震が始まりました。この場所は群発地震が時々発生しますが、今回はM5.1、震度5弱の地震を皮切りに、一日で20回も揺れました。
翌日14日には、今度は八丈島近海を震源とする地域で群発地震が始まり、一日でマグニチュード5クラスの地震6回を含む、9回もの地震が発生しました。この地域も揺れが続きましたが、八丈島が揺れるとトカラ列島が揺れる、反対にトカラ列島が揺れると今度は八丈島が揺れるというように、シーソーのように地震が発生していました。
下旬の22日になると、今度は新島・神津島近海を震源とする群発地震が始まりました。M5.3、震度5弱を含む、一日で29回もの地震がありました。
26日には千葉東方沖を震源とするM6.2、震度5弱の地震が発生しました。
これ以外にも青森東方沖を震源とするM5.5、千葉県南部を震源とするM5.4、震度5強、北海道日高地方を震源とするM5.4、宮古島を震源とするM6.1、三陸沖を震源とするM5.4などの地震が発生しました。特に千葉県南部、日高地方、宮古島の地震は、同じ5月11日に発生しました。また5月は、南太平洋を震源とするマグニチュード7クラスの地震が、3回も発生しています。
このように5月はマグニチュード6クラスの地震が4回、マグニチュード5クラスの地震が21回、震度は6強が1回、5強が2回、5弱が3回と大きな地震が相次ぎ、気象庁の緊急地震速報も合計12回発令されました。
2007年に緊急地震速報が導入されて以降、12回という回数は1ヶ月あたりの発令回数では4番目の多さです。1ヶ月あたりの発令回数が最も多かったのは、東日本大震災が発生した2011年3月が45回、翌4月が26回、熊本地震が発生した2016年4月が20回で、これに次ぐ多さです。東日本大震災や熊本地震は、大きな地震の後に続く余震活動(熊本地震の場合は前震、その余震、本震、その余震)で、緊急地震速報の震源地もほぼ同じ地域です。しかし5月の地震活動は、「震源が離れ、メカニズムが異なることから直接的な関係はない」と気象庁が発表していますが、逆にそれだけ多くの場所が一斉に活動を始めたということであり、5月の有感地震の総数は371回にもなりました。

2.各地の地震
(1) 沖縄本島近海に於ける地震活動
「沖縄本島近海」という震源地名は、本島の東側、西側の両側で発生した震源が混在していますが、1日に発生した6回の地震の震源地はいずれも東側、琉球海溝側でした。発生当日こそ6回も揺れましたが、その後は沈静化しています。しかし2007年から1年間の有感地震の発生回数が倍以上になり、現在まで年平均30回で前後していますが、今年は既に20回の地震を記録しています。マグニチュード5クラスも年2, 3回と特に変化は認められませんでしたが、今年はM5クラスが既に5回も発生しており、かなり地震活動が活発になっているようです。

(2) 能登半島に於ける地震活動
能登半島では2007年3月25日にM6.9地震が発生し、穴水町、輪島市、七尾市で震度6強が観測されました。その後の余震が長く続き、有感地震は500回以上も観測されました。この地震では、一名の方が亡くなられました。
その後は落ち着いていましたが、2018年頃から地震が増加傾向になり、2020年12月から地震活動が活発になり、2021年7月頃からは更に活動が活発になりました。2020年12月1日から2022年6月20日12時までに震度1以上を観測する地震は160回、このうち震度3以上は27回も発生しました。そして2022年6月19日にはM5.4の地震が発生し、珠洲市で震度6弱が観測されました。15年前の能登半島地震と比較すると、珠洲市の東部地域では今回の揺れの方が大きかったようです。
能登半島の先端では有感地震が群発化しており、その中での5日のM6.3、震度6強の大地震でした。その後、数日間は回数も多めでしたが、現在は回数も減少しましたが、活動は続いています。5月だけで「能登地方」「能登半島沖」を震源とする地震は、100回を数えました。これらの群発地震は、能登半島の地下にある「流体」が原因とする説もありますが、まだそのメカニズムは明らかにされていません。

まだ続く能登半島群発地震:その原因は本当にプレート起源の水なのか?(巽好幸) - 個人 - Yahoo!ニュース

■能登の地震活動なお活発、5月末までに震度1以上433回…専門家「より大きな地震の恐れ」(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

(3) トカラ列島に於ける地震活動
トカラ列島は群発地震が時々発生しますが、2021年12月には地震活動が活発化して、M6.0、震度5強を含む、1ヶ月に267回もの地震が発生しました。2022年に入ると活動は落ち着きましたが、2月が10回、9月が17回、10月が13回と一時的に活発になりました。2023年も活動は落ち着いていましたが、5月13日のM5.1、震度5弱の地震を皮切りに、一気に地震活動が活発化しました。この日の一日20回が頂点で、その後の一日の地震回数は減少していますが、5月は90回もの地震がありました。6月に入っても活発な活動が続いており、6月4日現在、既に19回も地震が発生しています。

(4) 八丈島近海に於ける地震活動
14日になると、今度は八丈島近海を震源とする地震活動が活発になりました。地震回数はそれほど多くない地域で、この日こそマグニチュード5クラスの地震6回を含む、9回もの地震が発生しましたが、その後は一日1回程度になり、現在は収まっています。

(5) 新島・神津島近海に於ける地震活動
八丈島の活動が始まった1週間後、今度は新島・神津島近海での地震活動が活発になりました。この地域は2000年に三宅島が噴火した際、かなり大きな地震が続いた地域です。M5.3、震度5弱を含む、一日で29回もの地震があり、翌日も一日17回と揺れが続き、5月は58回もの地震がありました。その後は次第に地震回数は減少し、6月に入ってからは活動が収まっているように見えます。
伊豆・小笠原諸島では2013年に西ノ島の噴火が始まり、現在も噴火が続いていますが、2021年8月には福徳岡ノ場、2022年3月には噴火浅根、2022年12月には海徳海山の活動が始まり、噴火活動が活発化しています。今後、活動が更に北上して本州に近付き、伊豆大島近海などで大規模な海底噴火が発生した場合は、伊豆半島や東京湾に津波が予想されるので、今後の地震や噴火活動がどうなるかを注視する必要があります。

6月に入り、トカラ列島以外の群発地震は収まっていますが、今度は台風に刺激された梅雨前線の活動で、多くの浸水被害が発生しました。比嘉良丸氏に伝えられている啓示では、今年は「水の災害」に気を付けるように言われています。
知人が地域の防災委員を担当していた時、指定避難所が普段行かない自分が全く知らないエリアだったので、数人で夜に避難場所へ歩いて行ってみたそうです。その結果、田畑沿いの道を通るため、周囲に外灯が全くなく、真っ暗闇になることが分かり、暗くなってからの避難は逆に危険になるということが判明しました。
今回の大雨でも、備蓄していた物資やその他の物品を2階に避難させ、浸水はしたけれども無事だったなどの声もありました。まだ梅雨入りが始まったばかりの今回の大雨でしたが、今後、梅雨本番になった時、どのような行動をとるかを今から考えておくことは非常に大切になります。
国土地理院のサイトで、身の回りの災害リスクを調べる「重ねるハザードマップ」というサイトがあります。住所や地図から検索して、洪水・土砂災害・高潮・津波のリスク情報、道路防災情報、土地の特徴や成り立ちなどを調べることが出来ます。地震や水害は避けることは難しいですが、事前の準備をすることが、命を守る行動に繋がります。大雨の中での地震がないとは言えません。ご自分が住んでいる地域が、川の氾濫で浸水する、土砂崩れの危険性がある、途中の道路が通れなくなる、特に危険な箇所はない等、どのような場所なのかを改めて確認しておくことをお勧めします。

■重ねるハザードマップ (gsi.go.jp)


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沖縄周辺の地震について

いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。連休中の5月5日に能登半島でM6.5、震度6弱の地震が発生しました。能登地震については、その後も震度5強を含む余震が70回(5/9現在)もあり、その活動が活発になっています。また5月1日には、沖縄本島近海を震源とするM6.2の地震がありました。沖縄は地震よりも台風の影響が強いですが、近年、地震も増加してきました。今回は沖縄周辺の地震について取り上げたいと思います。1.5...
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連休中の5月5日に能登半島でM6.5、震度6弱の地震が発生しました。能登地震については、その後も震度5強を含む余震が70回(5/9現在)もあり、その活動が活発になっています。
また5月1日には、沖縄本島近海を震源とするM6.2の地震がありました。沖縄は地震よりも台風の影響が強いですが、近年、地震も増加してきました。今回は沖縄周辺の地震について取り上げたいと思います。

1.5月1日の地震について
九州をご神事で周っていた比嘉夫妻が、4月末に神からの啓示により、急遽、沖縄に帰り、沖縄本島、先島諸島及び久米島を祈り、儀式を行いました。この時、急遽伝えられた啓示は、「この後の5月のゴールデンウィーク時期、先島諸島から沖縄本島周辺までの霧島火山帯・沖縄トラフに沿って、マグニチュード7から8クラス、震度にしては7クラス、10m以上の津波が発生する巨大地震が起こり、ちょうど観光時期と重なることからも、大きな人命被害を伴う災害が起きる」というものでした。
それを回避するための御神事の結果が、沖縄本島近海を震源とするM6.2の地震でした。この地震の1時間前にはM5.2の地震、M6.2の後にはM5.0、M5.4の地震を含む4回の余震がありました。これらの地震や先島諸島周辺に於ける地震の群発は、伝えられていた大きな地震の啓示が「小難になった現われである」と神から伝えられました。今回は難を逃れることが出来ましたが、まだ油断できない状況が続いているとゆうことなので、該当地域にお住まいの方は注意していただきたいと思います。

2.最近の地震の傾向
沖縄の東側、太平洋側にはフィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込んで出来た琉球海溝があり、北は南海トラフ、南は台湾へ繋がっています。そして九州の阿蘇山を北端とした霧島火山帯が、琉球海溝とほぼ並行して伸びて来ています。また沖縄の西側、東シナ海側には沖縄トラフがあり、北は九州の別府・島原地溝帯、南は台湾まで繋がっています。このようなエリアですが、今回のM6.2の地震のように、震源地が海域で陸地から離れているため、結果として震度が小さくなった場合が多いようです。
以前、比嘉良丸氏から伺った話ですが、本土へ御神事で上がるようになって、横浜辺りのホテルに宿泊していた際に地震があって揺れを感じ、「これが地震というものか」と思われたそうです。それだけ沖縄の人にとっては、地震よりも台風の方が身近にある自然災害のようです。しかし近年、大きな地震が増えた印象があったので、その状況について調べてみました。(出典:YAHOO! 天気・災害 地震情報)

(1) 沖縄本島近海
「沖縄本島近海」という震源地名は、本島の東側、西側の両側で発生した震源が混在しています。
  2023年(5月まで) 17回 M6クラス1回 M5クラス5回
  2022年 24回 M5クラス2回
  2021年 25回 M5クラス以上の発生はなし
  2020年 33回 M5クラス2回
  2019年 31回 M5クラス3回 規模は小さいが7/22に4回の地震発生
  2018年 24回 M5クラス6回 すべて9/15~9/22まで
  2017年 30回 M5クラス1回
  2016年 35回 M5クラス2回 うち1回は震度5弱を観測
  2015年 33回 M5クラス1回
  2014年 25回 M5クラス3回
  2013年 33回 M5クラス3回
  2012年 25回 M5クラス2回
  2011年 25回 M5クラス2回
  2010年 43回 2/27にM7.2、震度5弱の地震が発生し、3/2までにM5クラス6回
  2009年 29回 M5クラス2回
  2008年 28回 M6クラス1回 震度5弱を観測 M5クラス3回
  2007年 31回 M5クラス3回
  2006年 13回 M5クラス以上の発生はなし
  2005年 16回 M5クラス以上の発生はなし
  2004年 (3月~12月) 19回 M6クラス1回 M5クラス3回

このように並べてみると、2007年から1年間の有感地震の発生回数が倍以上になり、現在まで年平均30回で前後しています。ただ、2010年はM7.2の地震が発生した影響のためか地震回数が43回と突出しており、今年は既に半分以上の17回を記録しています。マグニチュード5クラスも年2, 3回と特に変化は認められませんが、2018年は9/15~9/22の一週間の間に6回と、一時的に活動が活発になりました。また今年はM5クラスが既に5回も発生しており、かなり地震活動が活発になっているようです。

(2) 沖縄本島北西沖
沖縄本島北西沖の震源地名は、沖縄本島の北西にある久米島の西側辺りの海域になります。この周辺を震源とする地震は、2021年までは年間を通して2, 3回の地震しか起こりませんでした。ところが2022年はいきなり活動が活発になり、年間の発生回数が80回、M5クラス以上の地震が25回も発生しました。特に2月は12回(M5クラス4回)、3月は17回(M5クラス6回)、4月は16回(M5クラス2回)と、かなりの地震が発生しました。その後、地震の回数は減少してきましたが、9月18日だけでM5.0、M5.4、M6.1、M5.5と4回も大きめな揺れがありました。いずれの地震も震源地が海域で陸地から離れており、震度も1や2と小さく、地震の影響は全くありませんでした。今年に入ってからの地震は、2月と3月に1回ずつだけで、昨年の活動は一時的なものだったようです。

3.過去の地震
沖縄県の過去の地震は、石垣島や宮古島周辺が震源となった地震が多いようです。亡くなられた方も数名出た地震もありましたが、やはり最大の地震は1771年(明和8年)4月24日に発生した八重山地震(明和の大津波)です。
八重山地震は、推定マグニチュード7.4の地震が石垣島付近で発生し、宮古・八重山諸島を大津波が襲いました。当時の記録によると、約500キロ離れている沖縄本島でも、地震の揺れを感じたという記録が残されています。地震による被害は僅かでしたが、この地震が引き起こした津波により、先島諸島が大きな被害を受けました。
津波は石垣島の南部や東部では高さ約30mにも達し、宮古・八重山諸島全体で死者12,000人、家屋流出2,000軒の被害が生じました。これほどの津波が発生した原因については、海底で地すべりが起きたという説がありますが、その地点は現在でも特定されておらず、石垣島と多良間島の中間に位置する正断層の活動により、地震及び津波が発生したと考える研究者もいます。石垣島や宮古島にはこの時の津波で運ばれた岩が「津波石」と呼ばれており、現在も島の各地に存在しています。

(タイトルをクリックすると各サイトに移動します)
八重山地震津波の遡上高・被害

沖縄の津波石

明和の大津波~巨大な岩を動かす津波の力! 石垣島地方気象台

沖縄の被害地震

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